損害額の計算

過失割合の基準は絶対的なものですか?

基準は目安であり、個別具体的な事情を考慮して修正が入る場合があります。

「もらい事故」でも過失割合をとられることがありますか?

基本的に一方的な被害では0になりますが、自身の回避義務違反がある場合には過失が認められる場合もあります。

「歩行者対車両」の場合、歩行者にも過失割合が発生することがありますか?

歩行者にも一定の不注意や違反行為(信号無視や急な飛び出し等)があれば過失割合が認められることがあります。

過失割合を変更するにはどのような証拠が必要ですか?

事故現場の写真、ドライブレコーダー、目撃者の証言などが重要な証拠となります。警察が作成した実況見分調書なども有効です。

過失割合が高くなるとどのような不利益がありますか?

自分の過失割合分について、損害賠償額が減額されることになります。また、相手方にも損害が生じた場合、自分の過失割合分について、相手方の損害を賠償しなければいけない場合があります。

保険会社から提示された過失割合に納得できません。変更はできますか?

保険会社が提示する過失割合は、事故状況を反映した適切なものとは限りません。そのため、具体的な証拠や合理的理由があれば交渉や訴訟によって変更することが可能です。

過失割合はどのように定められますか?

判例に基づく基準表を基礎に、事故状況の個別事情を加味して判断されます。多くは「別冊判例タイムズ38民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」という書籍を参照して検討します。

過失割合とは何ですか?

交通事故が発生した際、双方の不注意や責任を割合(%)で示したものです。

非労働者(主婦・学生など)の後遺障害逸失利益も請求できますか?

主婦は家事労働者として女性の平均収入程度の経済的価値のある労働と評価され、後遺障害逸失利益が認められます。また、学生は就労開始が想定される時点からの後遺障害逸失利益を認められることがあります。

後遺障害の逸失利益の計算方法はどうなりますか?

事故前の基礎収入、就労可能年数に対応するライプニッツ係数と労働能力喪失率で計算します。