- 警察に堤出する診断書の作成を医師にお願いしたところ、全治1週間と書かれました。1週間以降は治療できないのですか。
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一般的に怪我をした直後は治療の見通しがはっきりしないため、「全治1週間」など短期間での全治と書かれることが多いようです。実際に治療をしていくなかで、最初の見通しより治療に時間がかかるという医師の判断があれば、1週間以降も治療は続けられます。
- 医師が休業の必要はあると言っているにもかかわらず、保険会社から休業損害を打ち切ると言われました。どうすれば良いでしょうか。
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まずはお医者様に休業の必要があるという診断書を作成していただいて、保険会社に提出してください。主治医には仕事の内容を十分に理解してもらった上で何故休業が必要なのかという理由を医学的見地から丁寧に書いていただくようにお願いしましょう。
- 私は自営業者です。事故で休業しているのですが、確定申告をしていないため、保険会社から休業損害は出ないと言われてしまいました。休業損害は諦めなければならないのですか。
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休業損害とは、事故前の収入と、事故後の収入を比べて、事故後に減収がある場合、それを埋め合わせるための賠償です。事故前後の比較は、原則として確定申告書などの公的資料で行いますので、確定申告をなさっていないというのは、不利なスタートだと言わざるを得ません。 ただし、預金口座の出入金記録などで事故前後の収入状況の比較ができる場合、休業損害の請求ができますので、あきらめずにご相談ください。
- 受傷後3ヶ月くらい経ったころ、保険会社から治療費を打ち切ると言われました。身体が痛く、まだ治療したいのですが、どうすれば良いですか。
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保険会社から治療費を打ち切られてしまった場合、症状が残存しているのであれば、健康保険に切り替えて通院されることをお勧めします。事案にもよりますが、症状が残っている場合、事故から半年程度は通院を継続して、経過を見た方がよいと思います。なお、症状固定(もしくは完治)まで健康保険利用で立て替えた治療費の支払いに関しては、後日、保険会社と交渉することになります。
- 整形外科で健康保険を使おうとしたのですが、交通事故の場合は使えないと言われました。本当ですか。
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労災事故、通勤災害を除いて、制度上は、交通事故の場合でも健康保険は利用できます。ただし、病院によっては、健康保険を利用することを拒むことがあります。健康保険を利用して通院を考えている場合は、あらかじめ病院に問い合わせ、健康保険を利用できるか確認されることをお勧めします。
- むち打ちで数ヶ月治療していますが、中々改善しません。MRI撮影をして欲しいと医師に言ったのですが、医師に必要ないと言われてしまいました。どうすれば良いでしょうか。
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MRI撮影の結果、何かしらの異常所見が得られれば、それが交通事故によって生じたものではなくても、症状の裏付けとして、損害賠償請求時に役立つ場合があります。主治医が協力してくれない場合でも、MRIの撮影だけやってくれる病院がありますので、そちらで撮影されるのはいかがでしょうか。ただしその場合、MRI撮影の費用は被害者の自己負担になるかもしれません。
- 医者から症状を聴かれた際、痛いのですが、つい「良くなってきてる」と言ってしまいます。問題ないでしょうか。
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治療を受けることで症状が改善しているのなら、そのとおりお伝えになって問題ございません。 しかし、改善している実感がないのに、良くなってきていると伝えるのは問題があります。本当は改善していないにもかかわらず、カルテ等の記録には改善しているという記載がなされ、治療費の早期打切りや、後遺障害認定上、不利になる恐れがあるからです。
- 刺青がありMRIが撮れません。何か問題はありますか。
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刺青があるとMRI撮影ができないといわれるのは、刺青で使用される顔料の中に、金属を多く含むものがあり、MRI撮影時に発生する磁気が影響して、火傷や変色を起こしてしまう場合があるからです。顔料の種類によっては、撮影が可能な場合もあると聞きます。詳しくは主治医に御相談してください。
- MRIを撮ってくださいと医者から指示を受けたのですが、身体が大きすぎて入りませんでした。どうすれば良いですか。
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オープン型MRIであれば、身体が大きくても撮影が可能です。従来のトンネル式とほとんど性能も変わらないといいます。もっともオープン型のMRIを設備している病院はまだ多くはありませんので、詳しくは、病院の医師にご相談してください。
- MRIを撮ってくださいと医者から指示を受けたのですが、閉所恐怖症のため、撮影できません。今後問題はありますか。
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今後、全く問題ないとは言い切れません。MRI検査でしか判別できない損傷がありますので、医師の指示がある以上、撮影したほうがベターです。閉所恐怖症の方でも、オープン型MRIであれば、撮影が可能です。従来のトンネル式とほとんど性能も変わらないといいます。もっともオープン型MRIを設備している病院はまだ多くはありませんので、詳しくは、病院の医師にご相談して下さい。