事例338:脳挫傷痕の存在を確認し12級認定、賠償額が42倍に
Nさん(50代男性)は、青信号になったため横断歩道を渡り始めたところ、左から走行してきた普通乗用車と衝突しました。
すぐに救急搬送され、外傷性クモ膜下出血、脳挫傷、肋骨骨折、仙骨骨折などと診断を受けたものの、回復が早く、仙骨骨折は3か月程度で完治しました。また、その他の肋骨骨折の痛みやめまいの症状もありましたが、いずれも6カ月程度で完治しました。
その後、Nさんは、相手方保険会社から示談額の提示を受けましたが、通院頻度が少なかったこと、後遺障害が残っていないと判断されたことから、約22万円の提示に留まりました。そこで、Nさんは、痛み等の自覚症状は残っていないが、頭部を怪我しているため、今後生活に支障が生じる不安があり、示談額の提示があまりにも低すぎると感じ、サリュにご相談をいただきました。
受任後、弁護士及びリーガルスタッフは、「脳挫傷痕」が見逃されている可能性を考え、診断書や画像資料を取り付け、脳分野の顧問医と検討しました。その結果、右前頭葉底部に脳挫傷痕を発見しました。そして、自賠責保険に対して、後遺障害申請を行ったところ、12級13号の認定を受けることが出来ました。
そして、後遺障害認定等級を前提に、就労への支障や将来的な影響について、粘り強く交渉した結果、700万円で示談を成立させることができました。12級13号の認定を受けた際に、自賠責保険から224万円が支払われていますので、総額で924万円を獲得することができました。サリュにご依頼いただく前の金額と比較すると42倍という大幅な増額となりました。
Nさんからは、「友人からの紹介を受けてお願いしましたが、サリュにお願いして本当に良かったです。」と、不安を抱えていたご相談時と違い、とても明るくお言葉をいただきました。