事例23:右前腕橈尺骨骨幹部骨折|起業予定の学生に適正な逸失利益

Uさん(男性・大学生)は,自転車に乗って,横断歩道を渡っていたところ,左折してきた自動車に衝突されました。

Uさんは,この事故で右前腕橈尺骨骨幹部骨折,頚椎捻挫との診断を受けました。
サリュのアドバイスをもとに後遺障害診断書を作成し,被害者請求を行った結果,右前腕橈尺骨骨幹部骨折で第10級(受傷した腕が健康な腕の可動域角度の1/4以下に制限されること),頚椎捻挫で14級9号(疼痛の症状)の認定を受けることができました。

Uさんは事故当時大学4年生で,卒業後は会社を立ち上げる予定でした。
示談交渉では保険会社に対し,逸失利益(将来発生するかもしれない収入減少の埋合せ)を賃金センサスの大卒全年齢平均の654万円,喪失年数も67歳まで(最大期間)で請求しました。Uさんは当時大学生でアルバイト収入しかなく,卒業後に就職する企業が決まっているということもありませんでしたので,保険会社との交渉のなかで,逸失利益の基礎となる年収をどのように考えるべきかという点が主な争点になりました。

これに対してサリュは,Uさんが,これまでのアルバイト経験・知識等を生かして,大学卒業後は個人で起業する予定だということを説明し,交渉を重ねた結果,自賠責保険金461万円とは別に,最終2800万円で示談がまとまりました。

Uさんからは,「卒業して新しい生活を始める前に,事件が解決したので,サリュのおかげで心機一転して人生を歩んでいけます。」と感謝のお言葉をいただきました。