事例120:家計簿作成指示し、自営業者の基礎収入を150万円増額させた

Jさん(男性・60代)は、バイクを運転している最中、対向右折車両と衝突し、腰椎の圧迫骨折を負いました。

Jさんは、今後の生活に不安を覚えたことから、サリュの無料相談にいらっしゃり、ご依頼されました。

Jさんは事故当時、家族経営の自営業を営んでおり、税務申告のために確定申告をしていました。

サリュがJさんから確定申告書をお預かりして確認したところ、そこに書かれた収入額は、自営業収入をメインに一家が生活するには低い金額でした。しかし実際には、Jさん一家は自営業からの収入を元に日常生活を送っており、生活のために借り入れを行ったりしたことはありません。

そこでサリュは、Jさんから事故前複数年分の帳簿をお預かりして内容を検討するとともに、Jさん一家の家計簿を作成して検討し、賠償の場面で請求できる基礎収入を算定しました。その結果、Jさんのケースでは、確定申告書上の収入よりも約150万円加算した基礎収入にすることができました。

これに基づき、加害者側保険会社と交渉を行った結果、保険会社もサリュ主張の基礎収入を前提に損害額を算定し、受任から約4ヶ月後に約800万円で示談が成立するに至りました。

Jさんからは、複数年度の帳簿を検討して収入額を主張する等の丁寧な仕事ぶりと、要した時間に比して高額の賠償金を回収できたことに、感謝とお褒めの言葉を賜りました。