事例117:鎖骨変形で12級認定。裁判でサリュの主張を概ね認めさせ550万円増額

Gさん(男性・40代)は、バイクに乗って交差点を直進しようとしたところ、対向車線から突然右折してきたバイクに衝突され、転倒し、右鎖骨骨折等の怪我を負いました。
約8ヶ月間にわたり治療を続けましたが、Gさんの右の鎖骨は正常な左の鎖骨と比べると明らかに変形したままになってしまいました。
Gさんは、治療も終盤に差し掛かったところで、サリュの無料相談にこられ、サリュは事件をお手伝いすることになりました。

そこで、サリュでは、Gさんに残ってしまった後遺障害を適正に評価してもらうため、主治医にGさんの実情に即した後遺障害診断書の作成をしてもらい、自賠責保険に等級認定の申請をした結果、鎖骨の変形障害として後遺障害等級12級が認定されました。
ところが、加害者側の保険会社は、Gさんの怪我を軽いものと評価し、サリュが示談交渉時に提示した額とは大幅に開きのある返答をしてきました。
そこでサリュはGさんと相談した結果、民事訴訟を提起することにしました。

裁判では、Gさんと打ち合わせを重ね、主治医の先生と面談をして治療内容や通院状況を確認し、怪我の重さにつき、主張・反論を続けた結果、裁判官は、サリュの主張をおおむね認め、700万円で和解が成立しました。当初の保険会社の回答からはおよそ550万円のアップです。

ただし、今回の事故ではGさんにも2割の過失があると認定されましたので、その部分については加害者から支払をうけることができないケースでした。
サリュはそのような問題点を踏まえて、事件を受任した後、Gさんが加入している保険にどのようなものがあるか調査していました。すると、事故当時、Gさんが加入していた自動車保険に、人身傷害保険という特約がついていました。その保険を適切に使用すれば、本来であれば加害者に請求できない、被害者の過失部分を埋め合わせることが可能です。
そこで、サリュは、Gさん加入の保険会社とも平行して交渉を重ねた結果、Gさんの過失部分についても、しっかりと填補してもらうことができました。

Gさんは大変満足され、交通事故に関する知識はもちろん、保険に関する知識がなければ、きっとこのような結果にはなってなかったと感謝していただきました。