交通事故の示談が長引くのはなぜ?4つの原因と早期解決策

「示談が長引くとどうなるの?こちらに不利な状況になるのでは?」
交通事故の示談が進まず長引くと、長引くストレスと不安でいっぱいになる方も多いのではないでしょうか。
示談が成立しないと、賠償金を受け取ることもできないため、1日でも早く解決に向けて動きたいと思うのは当然です。
結論、交通事故の示談交渉が長引く主な原因は、以下の4つです。
交通事故の示談交渉が長引く原因 |
・過失割合でもめている ・保険会社の物損担当者の対応が遅い ・依頼中の弁護士の対応が遅い ・相手が無保険で話し合いが進まない |
特に、賠償金に大きくかかわる過失割合についての話し合いが進まず、示談が難航するケースは多い傾向にあります。
しかし、早く解決するために、相手が提示する条件をそのまま受け入れたり、急いで示談成立の手続きをしたりすれば良いというわけでもないのです。
なぜなら、交通事故の解決実績が20,000件以上の当弁護士事務所サリュが見てきた依頼には、保険会社が不当な請求をしてくるケースは少なくないからです。
とはいえ、「もう加害者の保険会社とやり取りしたくない」「1日でも早く示談成立させたい」というのが本音でしょう。
そのような方におすすめしたいのが、弁護士への相談です。交通事故に強い弁護士がいれば、納得できる内容で示談成立させたり、自分で直接保険会社とやり取りせずに解決を目指したりできます。
そこで、この記事では以下について詳しく解説します。
この記事でわかること |
・交通事故の示談が長引く原因や対処法 ・示談交渉が長引いて時効がすぎるリスク ・示談が長引いた場合に賠償金を先に請求する方法 ・相手が提示する条件をすぐに受け入れてはいけない理由 |
この記事を読めば、示談が停滞している状況を抜け出し、解決に向けて話を進めることが可能です。
まずは、なぜ示談が長引いているのか、考えられる原因を見ていきましょう。

この記事の監修者
弁護士 馬屋原 達矢
弁護士法人サリュ
大阪弁護士会
交通事故解決件数 900件以上
(2024年1月時点)
【略歴】
2005年 4月 早稲田大学法学部 入学
2008年 3月 早稲田大学法学部 卒業(3年卒業)
2010年 3月 早稲田大学院法務研究科 修了(既習コース)
2011年 弁護士登録 弁護士法人サリュ入所
【著書・論文】
交通事故案件対応のベストプラクティス(共著:中央経済社・2020)等
【獲得した画期的判決】
【2015年10月 自保ジャーナル1961号69頁に掲載】(交通事故事件)
自賠責非該当の足首の機能障害等について7級という等級を判決で獲得
【2016年1月 自保ジャーナル1970号77頁に掲載】(交通事故事件)
自賠責非該当の腰椎の機能障害について8級相当という等級を判決で獲得
【2017年8月 自保ジャーナル1995号87頁に掲載】(交通事故事件)
自賠責14級の仙骨部痛などの後遺障害について、18年間の労働能力喪失期間を判決で獲得
【2021年2月 自保ジャーナル2079号72頁に掲載】(交通事故事件)
歩道上での自転車同士の接触事故について相手方である加害者の過失割合を7割とする判決を獲得
交通事故被害に遭われたら、できるだけ早期に、交通事故の被害者側専門弁護士に相談することをおすすめします。これは、弁護士のアドバイスを受けることで、もらえる損害賠償金が大きく変わる場合があるからです。
弁護士法人サリュは、創業20年を迎え、交通事故の被害者側専門の法律事務所として累計20,000件以上の解決実績があります。所属弁護士の多くが1人あたり500件~1000件以上の交通事故解決実績があり、あらゆる交通事故被害者を救済してきました。その確かな実績とノウハウで、あなたのために力を尽くします。
相談だけで解決できることもありますので、まずはお気軽に無料法律相談をご利用ください。
目次
1. 交通事故の示談交渉が長引く原因は主に4つ
何週間~何ヶ月も示談が進まない状況だと、今自分がどのような状況なのかもわからず、不安になるでしょう。
交通事故の示談交渉が長引く原因として考えられるのは、次の4つです。
交通事故の示談交渉が長引く原因 |
・過失割合でもめている ・保険会社の物損担当者の対応が遅い ・依頼中の弁護士の対応が遅い ・相手が無保険で話し合いが進まない |
なぜ話し合いがスムーズに進まないのか、詳しく解説します。
1-1. 過失割合でもめている
1つめは、過失割合でもめるケースです。
過失割合の話し合いでもめる理由は、加害者側が支払う示談金=被害者が受け取るお金に大きくかかわるものだからです。
過失割合が異なると、加害者が被害者に支払う示談金は大幅に変わってきます。
そのため加害者側の保険会社は、自分たちの過失割合が少しでも低くなるよう、交渉してくるのです。
加害者側が、自分たちの過失が大きいとわかっているのに、不当な条件を提示してくるのは珍しいことではありません。
例えば、ウインカーを出さずに曲がってきたのに、ウインカーを出していたから被害者に過失があると主張したりすることがあります。
もし以下に当てはまるなら、これから加害者の保険会社と戦うことになるため、示談が長引く可能性が高いでしょう。
以下に当てはまるなら要注意! |
・事故直後の電話で、相手の不注意が原因の事故なのに、まるでこちらに非がある体で話をされた ・ドライブレコーダーを設置しておらず、こちらに非がないことを証明するものがない |
【対処法】
2-1.過失割合でもめている場合は交通事故に強い弁護士に依頼しよう
1-2. 保険会社の物損担当者の対応が遅い
保険会社の担当者の対応が遅いことも、示談が長引く原因です。
保険会社の示談交渉サービスを利用している場合、保険会社の担当者があなたの代わりに示談交渉を行っているはずです。
例えば、
・担当者が新人スタッフで、加害者側とのやり取りに慣れていない
・加害者側への連絡を忘れている
・あなたが何度電話しても出てくれない
などが続くと、示談がなかなか進まないでしょう。
もし以下に当てはまるなら、保険会社の担当者はあなたの力になってくれないかもしれません。
以下に当てはまるなら要注意! |
・今示談交渉のどのような段階か質問しても回答してくれない ・現在対応中のことがいつ完了するのか質問しても回答してくれない ・なぜ示談交渉が進んでいないのかわかっていない ・担当者が頻繁に変わる |
担当者があなたの状況を把握できていないことが原因で、加害者側との話し合いがなかなか進まないケースもあります。
また、保険会社の担当者の対応が悪いと、相手が弁護士を立ててくることもあるため注意が必要です。
【対処法】
2-2.保険会社の物損担当者の対応が遅い場合は問い合わせ窓口経由で返信を促そう
1-3. 依頼中の弁護士の対応が遅い
すでに依頼している弁護士の対応が遅いことも、示談交渉が進まない原因のひとつです。
弁護士特約を使い、保険会社に紹介された弁護士に示談交渉を依頼している方もいるでしょう。
その弁護士が交通事故被害者側の対応に詳しくないと、医療機関への依頼や書類の確認などに時間がかかります。
また、交通事故案件の対応方法がよくわかっておらず、加害者側との対応がうまくいっていない可能性もあります。
以下に当てはまる弁護士の場合は、任せきりにしないほうが良いでしょう。
以下に当てはまるなら要注意! |
・進捗状況の報告を求めても無視される ・約束を破る ・過去に似た事例があったかどうか質問してもはっきり答えてくれない ・何の手続きに時間がかかっているのか質問してもよくわかっていない |
【対処法】
2-3.依頼中の弁護士の対応が遅い場合はリマインドしよう
1-4. 相手が無保険で話し合いが進まない
相手が無保険であることも、示談が長引く原因の一つです。
多くはありませんが、車を運転する人のなかには、任意保険に未加入の人や、自賠責保険と任意保険に未加入の人もいます。
事故を起こした相手が無保険の場合、本人と直接示談交渉しなければなりません。
そのため、こちらが保険会社の担当者や弁護士に交渉を依頼しても、話し合いをスムーズに進められないことがあるのです。
また、
・連絡しても何日も返信がない
・書類を送っても返送がない
・賠償金の支払いを拒否する
のような相手の対応によって、示談を進められない場合もあります。
【対処法】
2-4.相手が無保険で話し合いが進まない場合は弁護士を通じて連絡しよう
2. 【原因別】示談交渉が長引いているときの対処法
1章では、示談交渉が長引く主な原因を紹介しました。
原因がわかったら、それぞれに適した対処法をおこなうべきです。
ここでは原因別に、示談を進めるための方法を解説します。
・過失割合でもめている場合は交通事故に強い弁護士に依頼しよう ・保険会社の担当者の対応が遅い場合は問い合わせ窓口経由で返信を促そう ・依頼中の弁護士の対応が遅い場合はリマインドしよう ・相手が無保険で話し合いが進まない場合は弁護士を通じて連絡しよう |
2-1. 過失割合でもめている場合は交通事故に強い弁護士に依頼しよう
過失割合でもめている場合は、交通事故に強い弁護士に依頼しましょう。
交通事故に強い弁護士なら、不当な過失割合を提示してきた加害者側に対して証拠を集めて交渉し、早期解決を目指せるからです。
実は、過失割合を決める条件は、標識や速度・信号の色など、複雑です。
過去の裁判例をもとに、なぜ自分の過失割合に納得がいかないと思うのか、理由や証拠とともに主張しなければなりません。
これができなければ、相手を納得させることができず、示談が長引きます。
そのため、過失割合の決着がつかないときは、弁護士を頼りましょう。
2-2. 保険会社の物損担当者の対応が遅い場合は問い合わせ窓口経由で返信を促そう
保険会社の物損担当者の対応が遅い場合は、こちらからコンタクトを取り、速やかに対応してもらうようお願いしましょう。
担当者本人と連絡が取れないときは、保険会社の公式サイトから、問い合わせ窓口やカスタマーセンターに電話します。
電話がつながったら、担当者と連絡が取れないこと、対応が遅くて困っていることを相談しましょう。
出ない場合は、更に上の担当者に代わってもらうようお願いしてください。
もし担当者本人と連絡が取れたら、なぜ対応が遅れているのか、理由を聞き出すことが大切です。
また、「〇日までに連絡してほしい」「〇日までにこの書類を確認してほしい」などと期限を決めると、対応が遅れるのを防げます。
このように、対応が遅くて困っている状況をはっきり伝えることが、スムーズな示談交渉につながります。
2-3. 依頼中の弁護士の対応が遅い場合はリマインドしよう
依頼中の弁護士の対応が遅い場合は、こちらから連絡し状況を確認しましょう。
・〇〇の件、どうなっていますか?
・加害者側との示談について、現状を教えていただけますか?
このように連絡すれば、後回しにされるのを防げるはずです。
しかし、保険会社に紹介された弁護士は、必ずしも治療費打ち切りの対応や、後遺障害の異議申立て手続きの経験が多いとは限りません。
被害者側の対応の経験が少ないと、示談がスムーズに進まないことがあります。
もし、担当弁護士と信頼関係が上手くいかない場合には、法律事務所を変更することも選択肢となります。
弁護士特約を使う場合も、保険会社が紹介する弁護士に依頼する必要はないため、自分で交通事故に強い弁護士を探して依頼しましょう。
弁護士の変更方法については、こちらの記事で解説しています。

2-4. 相手が無保険で話し合いが進まない場合は弁護士を通じて連絡しよう
相手が無保険で話し合いが進まない場合は、弁護士を通じて連絡しましょう。
弁護士から連絡を入れるとこちらの本気度が伝わり、示談交渉に応じてもらいやすくなる効果があります。
また、内容証明郵便で請求書を送ることも効果的です。
ただ、これらをおこなっても、相手が示談に応じないケースもあります。
その場合は、自分が加入している保険から補償を受けたり、自賠責保険と同等の損害を国から補償してもらえる「政府保障事業」に請求したりすることを検討しましょう。
3. 示談交渉が長引いた場合、時効がすぎると慰謝料を請求できなくなる
2章では、示談交渉が長引いている場合の対処法を解説しました。
ここで注意したいのが、示談交渉には時効がある、ということです。
示談交渉の時効 |
・人身事故(後遺障害なし):事故発生日の翌日から5年 ・人身事故(後遺障害あり):症状固定日の翌日から5年 ・死亡事故:死亡日の翌日から5年 ・物損損害:事故発生日の翌日から3年 |
※時効の延長手続きができる場合もあります。詳しくは弁護士へご相談ください。
ある程度期間があるため、必要以上に怯えなくても大丈夫ですが、時効がすぎると賠償金を請求できなくなることは覚えておきましょう。
知らないうちに時効を過ぎてしまった……という状況になる可能性はほぼないですが、示談が長引いている場合は時効までどのくらいなのか、念のためチェックしておいてください。
4. 示談交渉が長引いても慰謝料を先に請求できる場合がある
基本的に、示談が成立するまでは、慰謝料を含む賠償金を受け取れません。
しかし、内払いや仮渡金請求などの制度を利用すれば、先に慰謝料を含む賠償金を請求し、受け取れる場合があります。
請求先 | 受け取れるお金 | 受け取りまでの期間 | |
内払い | 加害者の任意保険会社 | すでに発生している損害 | 申請から1週間~1ヶ月 |
仮渡金請求 | 加害者の自賠責保険会社 | 怪我の程度に応じた金額 | 資料提出から2週間前後 |
内払いは、加害者が任意保険に加入している場合のみ請求できるものです。支払いに応じてもらえるかどうかは保険会社によるため、内払いを拒否されるケースもあります。
仮渡金請求は、加害者側の自賠責保険会社に一度だけ請求できる制度です。怪我の程度によって5万・20万・40万のいずれかを受け取れます。
最終的な示談金が仮渡金の金額より安い場合は、差額の返金が必要です。
示談が長引いてお金を受け取れず困っているときは、このような制度を利用できるかどうか、保険会社に確認してみてください。
5. 示談交渉を早く終わらせたいからといって相手方の保険会社の言うことに同意すべきではない
ここまで、示談交渉には時効があることや、示談が長引いている際に賠償金を先に請求する方法などを紹介しました。
示談交渉が長引くと「いつ終わるのか」「賠償金を受け取れるのか」などの不安が大きくなり、焦る方もいるはずです。
しかし、示談を早く終わらせたいからといって、相手の保険会社が提示する内容にすぐ同意すべきではありません。
ここでは、相手保険会社の言うことに同意すべきではない理由を紹介します。
・加害者側が提示する示談内容が正しいとは限らない ・一度示談成立したら内容の変更や追加での請求はできない |
5-1. 理由(1)加害者側が提示する示談内容が正しいとは限らない
一つ目の理由は、加害者側が提示する内容が正しいとは限らないからです。
加害者側は、支払う賠償金を少しでも減らすために、
・自分たちの過失を減らす
・賠償金を低く見積もる
・本来請求できる項目をわざといれない
などをしてくることがあります。
提示された示談内容が正しいと信じてそのまま受け入れれば、本来受け取れるはずの賠償金を受け取れないまま、示談成立となる可能性もあるのです。
実際に、加害者側に提示された内容にすぐ同意しないことで、受け取れる賠償金が増えた事例も多数あります。
以下は、弁護士事務所サリュで実際にあった、示談金を増額できたケースです。
【事例1:示談金114万円→175万円】
事前提示額が114万円だったKさんは、サリュにご相談くださいました。 サリュの弁護士は、保険会社からの資料が届いたあと、すぐに損害額を再計算。 保険会社に増額交渉し、最終的に175万円で示談成立となりました。 事故の詳細を見る |
【示談金700万円→1,000万円】
Bさんは、保険会社から約700万弱の賠償額の提示を受けました。 適切な金額か判断できなかったため、すぐにサリュにご相談くださいました。 サリュの弁護士は、Bさんの資料を取り寄せ、損害額を計算。 保険会社の対応が遅れることもありましたが、2週間にわたり交渉を続けます。 最終的に、1,000万円で示談を成立させることができました。 事故の詳細を見る |
上記の事例は弁護士のサポートもあり増額できましたが、はじめに提示された内容で示談成立していたら、増額前の金額しか受け取れていません。
受け取れる金額が100万円以上変わることもあるため、自己判断で加害者側が提示する示談内容に同意しないでください。
5-2. 理由(2)一度示談成立したら内容の変更や追加での請求はできない
相手の保険会社の言うことにすぐ同意すべきではない理由は、一度示談成立したら内容を覆せないからです。
不当な条件が提示されているのに気づかず示談成立した場合、後から
「他の部位も怪我をしていたのでもう一度通院します」
「賠償金が少ない気がするので増額してほしい」
などと伝えても、示談内容の変更や賠償金を追加で請求することは基本的にできません。
そのため、示談書の内容は自己判断で確認・同意せず、必ず専門知識を持つ人にチェックしてもらいましょう。
6. 示談交渉を納得いく内容で早期に終わらせるなら交通事故に強い弁護士を頼ろう
示談交渉を早く終わらせようとして、提示された条件にすぐ同意してはいけない理由を解説しました。
現時点で示談が長引いている方は、「1日でも早く解決したい」と思っているかもしれませんが、大切なのは不当な内容で示談を成立させないことです。
交通事故の示談交渉は、交通事故に強い弁護士に相談することをおすすめします。
ここでは、弁護士が示談交渉中のあなたの力になれる理由を見ていきましょう。
・相手が提示する示談内容に不備がある場合すぐに気づける ・さまざまな証拠をかき集めて過失割合や損害賠償金の交渉ができる ・示談が難航して訴訟を起こす際もサポートしてくれる |
6-1. 相手が提示する示談内容に不備がある場合すぐに気づける
交通事故に強い弁護士は、相手が提示する内容に不備がある場合、すぐに気づいて指摘できます。
交通事故の案件は一つ一つがまったく異なるもので、複雑です。
経験や知識がないと、提示された示談書の内容が正当かどうか、加害者側に有利な内容かどうかも判断できないでしょう。
「5.示談交渉を早く終わらせたいからといって相手方の保険会社の言うことに同意すべきではない」でもお伝えしたように、一度示談が成立したら内容を変更することはできません。
そのため、示談成立後に後悔しないためにも、法律と医療の知識が豊富な弁護士に相談することをおすすめします。
6-2. さまざまな証拠をかき集めて過失割合や損害賠償金の交渉ができる
交通事故に強い弁護士は、さまざまな証拠を集める方法を知っています。
そのため、もし加害者側に不当な主張をされたり、噓をつかれたりしても、根拠をもとに反論できるのです。
以下は、当弁護士事務所で実際にあった、弁護士が集めた証拠で過失割合を覆せた事例です。
過失割合 | 詳細 |
70:30→0:100 | Aさんは大手運送会社の自転車と衝突。 自転車が突然左折進入してきて衝突したのに、自分の過失が多いことに納得がいきませんでした。 そこでサリュの弁護士は裁判を起こし、ドライブレコーダーをもとにAさんが自転車の侵入に気づけない状況だったことを主張。 その結果、当初70:30だった過失割合が、0:100となりました。 事例をみる |
50:50→30:70 | Kさんは自転車で出勤途中、坂を猛スピードで下ってきた相手の自転車と衝突しました。相手は急ブレーキをかけましたが止まりきれず、投げ出されてKさんにぶつかりました。 明らかに相手が原因の事故なのに、加害者側は過失割合50:50を主張してきたので、サリュの弁護士は訴訟を提起します。 さらに証拠を集めるべく、現場検証を行い、相手がかなりスピードを出していたと考えられることを証拠として提出。 最終的に、30:70で和解が成立しました。 事例を見る |
30:70→5:95 | Iさんは交差点で右折信号が青になったことを確認して進んだところ、対向車が進入してきて事故に遭いました。 しかし、加害者は実況見分で自分に有利な内容を話しており、さらに加害者側からは30:70の過失割合を提示されたのです。 そこでサリュの弁護士は、事故状況を確認するために、刑事記録を取得し、加えて、加害者側が利用したリサーチ会社の資料を取り寄せます。 資料を確認し、加害者の主張に矛盾があることを指摘した結果、5:95の過失割合が認められました。 事例を見る |
このように、過失割合を覆すことができたのは、弁護士が現場調査を行ったり、裁判を起こしたりして、こちらに過失がないことを粘り強く主張できたからです。
交通事故において重要な資料となる過去の裁判例を活用し、それをもとに交渉できるのは、弁護士の大きな強みといえるでしょう。
6-3. 示談が難航して訴訟を起こす際もサポートしてくれる
示談が難航し、訴訟を起こすことになった場合も、交通事故に強い弁護士がいれば手厚いサポートを受けられます。
具体的なサポート内容は、次のようなことです。
・訴訟を起こす手続きをする
・必要書類を作成する
・こちらの主張に必要な証拠を集める
交通事故の知識がない状態で、これらを一人でおこなうのは難しいです。
訴訟の準備に時間がかかると、解決までもさらに長引く原因になるため、弁護士の力を借りることをおすすめします。
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7. まとめ
本記事では、交通事故の示談交渉が長引く原因や対処法を解説しました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
〇交通事故の示談交渉が長引く原因
・過失割合でもめている ・保険会社の物損担当者の対応が遅い ・依頼中の弁護士の対応が遅い ・相手が無保険で話し合いが進まない |
〇示談交渉が長引いているときの対処法
・過失割合でもめている場合は交通事故に強い弁護士に依頼しよう ・保険会社の物損担当者の対応が遅い場合は問い合わせ窓口経由で返信を促そう ・依頼中の弁護士の対応が遅い場合はリマインドしよう ・相手が無保険で話し合いが進まない場合は弁護士を通じて連絡しよう |
〇時効を過ぎると賠償金を請求できなくなる場合があるが、示談成立前に賠償金を請求する方法もある
〇早期解決のためだとしても、加害者側の保険会社の言うことに同意してはいけない理由
・加害者側が提示する示談内容が正しいとは限らない ・一度示談成立したら内容の変更や追加での請求はできない |
〇示談交渉を弁護士に依頼したほうが良い理由
・相手が提示する示談内容に不備がある場合すぐに気づけるから ・過去の裁判例を使って過失割合や損害賠償金の交渉ができるから ・示談が難航して訴訟を起こす際もサポートしてくれるから |
交通事故の示談交渉が長引くのには、原因があります。
思い当たることがあるなら、示談が進むようアプローチしましょう。
しかし、交通事故の知識がない状態で、自分の保険会社や既に依頼している弁護士に長引いている原因を聞くのは、簡単なことではありません。
少しでも不安を抱えているなら、交通事故に強い弁護士に相談してください。
1日でも早く示談が成立し、あなたに平和な日常が戻ることを願っています。