バイク事故の慰謝料相場|獲得事例や金額が上がるポイント

「バイク事故に遭ってしまった。慰謝料はいくらくらいもらえるもの?」
「バイク事故と車の事故で慰謝料は違うのだろうか」
この記事を読んでいるあなたは、バイク事故に遭った自分がどのくらいの慰謝料を貰えるのか気になっているはずです。
結論、バイク事故に遭った場合に受け取れる慰謝料は3種類あり、金額は数万円~2,800万円と幅があります。
バイク事故に遭った方が受け取れる慰謝料は、下記の通りです。
3種類の慰謝料 | 金額相場 |
入通院慰謝料 | 数万円〜数百万円 入院・通院が必要なけがを負わされた場合の精神的苦痛に対する慰謝料 |
後遺障害慰謝料 | 110万円〜2800万円※1 後遺障害※が残った場合の精神的苦痛に対する慰謝料 |
死亡慰謝料 | 2000万円〜2800万円※2 被害者を失った遺族の精神的苦痛に対する慰謝料 |
※後遺障害⋯⋯交通事故による怪我で後遺症が残り、労働能力が低下(喪失)したことが認められたもの
※1 弁護士基準の場合
※2 弁護士基準の場合
慰謝料は、〇〇に対する慰謝料というように決まっており、金額も異なります。
バイク事故の被害に遭ったら、それぞれの適正な慰謝料を計算し、加害者側に請求することが大事です。
ただ、バイク事故は重症になりやすいにもかかわらず、加害者側からは不当に低い賠償金(慰謝料を含む)を提示される傾向にあります。
以下のように、弁護士が介入して示談交渉しなければ、1,000万円以上も低い賠償金で示談成立となる可能性もあるのです。

慰謝料を含む賠償金が上下するポイントはさまざまで、計算方法や病院に通った期間、過失割合なども影響します。
なぜこの金額を請求するのか、理由とともに説明できなければ、本来受け取れる賠償金より低い金額で示談成立となってしまうでしょう。
そこでこの記事では、バイク事故に遭った方が受け取れる可能性がある3つの慰謝料や、慰謝料を含む賠償金が上下するポイントなどを紹介します。
最後まで読めば、加害者の保険会社に提示された慰謝料が不当に低い可能性に気がつけるはずです。
入通院や怪我をしてつらい思いをした分のお金を受け取るためにも、慰謝料についてしっかり学んでいきましょう。

この記事の監修者
弁護士 西内 勇介
弁護士法人サリュ
横浜事務所
神奈川県弁護士会
交通事故解決件数 500件以上
(2024年1月時点)
【略歴】
京都大学法科大学院修了
【獲得した画期的判決】
死亡事故、高次脳機能障害や引き抜き損傷等の重度後遺障害の裁判経験
人身傷害保険や労災保険等の複数の保険が絡む交通事故の裁判経験
その他、多数
【弁護士西内の弁護士法人サリュにおける解決事例(一部)】
事例339:無保険で資力に不安な相手方に対し裁判。200万円を回収した事例
事例368:主婦の休業損害を、すべての治療期間で認められた事例
事例373:過去の事故による受傷部が悪化、新たに後遺障害申請を行い、併合7級を獲得した事例
交通事故被害に遭われたら、できるだけ早期に、交通事故の被害者側専門弁護士に相談することをおすすめします。これは、弁護士のアドバイスを受けることで、もらえる損害賠償金が大きく変わる場合があるからです。
弁護士法人サリュは、創業20年を迎え、交通事故の被害者側専門の法律事務所として累計20,000件以上の解決実績があります。所属弁護士の多くが1人あたり500件~1000件以上の交通事故解決実績があり、あらゆる交通事故被害者を救済してきました。その確かな実績とノウハウで、あなたのために力を尽くします。
相談だけで解決できることもありますので、まずはお気軽に無料法律相談をご利用ください。
目次
1. バイク事故の慰謝料相場

記事冒頭でもお伝えしましたが、バイク事故に遭った方が受け取れる可能性がある慰謝料は3種類です。
3種類の慰謝料 | 金額相場 |
入通院慰謝料 | 数万円〜数百万円 入院・通院が必要なけがを負わされた場合の精神的苦痛に対する慰謝料 |
後遺障害慰謝料 | 110万円〜2800万円※1 後遺障害※が残った場合の精神的苦痛に対する慰謝料 |
死亡慰謝料 | 2000万円〜2800万円※2 被害者を失った遺族の精神的苦痛に対する慰謝料 |
※後遺障害⋯⋯通事故による怪我で後遺症が残り、労働能力が低下(喪失)したことが認められたもの
※1 弁護士基準の場合
※2 弁護士基準の場合
それぞれ種類が異なる慰謝料のため、例えば入通院慰謝料と後遺障害慰謝料の両方を受け取ることもできます。
1章では、それぞれの慰謝料についてくわしく解説します。
・入通院慰謝料 ・後遺障害慰謝料 ・死亡慰謝料 ・慰謝料以外に受け取れる可能性があるお金 |
1-1. 入通院慰謝料
入通院慰謝料相場 | 数万円〜数百万円 |
入通院慰謝料とは、交通事故による怪我で入通院した精神的損害に対して支払われるものです。
入通院にかかった期間によって、金額が変わります。
バイク事故で骨折や頭部外傷などを負い、痛みを感じながらも入院や通院、リハビリをしている方は多いでしょう。
このような、入通院でつらい思いをしたことに対する賠償金が、入通院慰謝料です。
入通院慰謝料についての詳しい内容は、以下の記事で解説しています。

1-2. 後遺障害慰謝料
後遺障害慰謝料相場 | 110万円〜2800万円 |
後遺障害慰謝料とは、バイク事故の怪我が原因で後遺障害が残った精神的苦痛に対して支払われるものです。
後遺症がバイク事故によるものだと認められ(後遺障害認定)、等級(後遺障害の重さ)が認定されると、等級ごとに定められた慰謝料を受け取れます。
例えば、1年以上治療を続けたけれど、
・骨折をした部位が動かしづらくなってしまった
・頭を打ったことが原因で言語障害が残ってしまった
などの状態になった場合、もう事故前のように日常生活を送ることはできません。
このような、後遺障害によってつらい思いをすることに対するお金が、後遺障害慰謝料です。
詳しい金額などは、以下の記事をご覧ください。

1-3. 死亡慰謝料
死亡慰謝料相場 | 2000万円〜2800万円 |
死亡慰謝料とは、バイク事故に遭った被害者が死亡した場合に支払われる慰謝料です。
死亡慰謝料は、本人の分と遺族の分の合計額が、遺族へ支払われます。
被害者が一家の大黒柱かどうか、また家族の人数などによって金額が変わります。
被害者は亡くなっていますが、大けがを負って突然命を奪われた被害者は、当然精神的苦痛を味わっています。
そのため、万が一死亡した場合は、被害者の相続人が慰謝料を受け取れるのです。
ご家族がバイク事故で亡くなってしまった場合の慰謝料相場について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

1-4. 慰謝料以外にも受け取れる賠償金はある
バイク事故に遭った方が受け取れるのは、慰謝料だけではありません。
以下の賠償金も、受け取れる可能性があります。
バイク事故に遭った方が受け取れる可能性がある賠償金の一部 |
・治療費 ・通院交通費 ・将来の介護費 ・装具、器具等購入費 ・住宅改造費 ・自動車改造費 ・葬儀関係費用 ・休業損害(バイク事故が原因で仕事を休んだ際に受けられる補償) ・後遺障害逸失利益(バイク事故の後遺障害がなければ将来得られたはずの利益) など |
バイク事故で大けがを負った場合、次のような状況になる人も少なくありません。
・仕事を長期間休んだ
・後遺障害によって以前と同じ仕事に就けなくなった
・後遺障害が原因で自宅の車の改造が必要になった など
このように、事故が原因でかかったお金に関しては、賠償金として加害者側に請求できることがほとんどです。
2. バイク事故・自動車事故で慰謝料相場は変わらない

1章では、バイク事故に遭った方が受け取れる可能性がある、慰謝料を含む賠償金を紹介しました。
慰謝料を含む賠償金は、バイク事故・自動車事故にかかわらず金額が同じです。
自動車事故だから高い、バイク事故だから安い、などの決まりはありません。
ただ、賠償金のなかには、入通院にかかった期間や後遺障害の重さによって金額が変動するものもあります。
バイク事故の被害者は重傷なことが多いため、「自動車事故の被害者より賠償金が上がりやすい傾向にある」とはいえるでしょう。
3. 【事例付き】バイク事故で弁護士が介入し慰謝料を含む賠償金を獲得したケース

ここまでお読みいただき、バイク事故に遭った方が受け取れる慰謝料相場がイメージできたはずです。
では、被害に遭った方が実際どのくらい受け取れたのか、気になるのではないでしょうか。
3章では、弁護士事務所サリュで実際にあった事例をご紹介します。
バイク事故で弁護士が介入し、慰謝料を含む賠償金を獲得したケースを5つ見ていきましょう。
【賠償金800万】提示額から2倍以上になった30代男性のケース 【賠償金1,000万】提示額から約4倍になった40代男性のケース 【賠償金1,500万円】提示額から約10倍になったケース 【賠償金3,500万】高次脳機能障害になった10代男性のケース 【賠償金2億円】胸から下が麻痺した20代被害者のケース |
※各表にある後遺障害等級は、後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益に影響するものです。等級が高いほど慰謝料金額が上がります。
ただし、賠償金は、事故の状況や背景により金額が変わります。似たような事故のケースがあっても、賠償金がまったく同じになることはありません。
自分の場合の慰謝料をくわしく知りたい方は、弁護士に相談しましょう。
3-1. 【賠償金800万】提示額から約2倍以上になった30代男性のケース
賠償金額 | 300万→800万円 |
事故の状況 | バイクで交差点を直進中、対向車が突然右折してきて衝突し転倒 |
怪我 | 左手首開放骨折、正中神経断裂等 |
後遺障害等級 | 12級 |
30代のNさんはバイクで交差点を直進中、対向車線から右折してきた自動車とぶつかり転倒しました。
左手首開放骨折、正中神経断裂等を負い、約4年間リハビリを続けましたが、手にしびれが残りました。
Nさんが加害者側の保険会社と示談交渉したところ、同社は賠償金は300万円弱だと主張。
加害者側は、事故に遭わなければ将来得られたはずの利益(後遺障害逸失利益)を0円で主張していたのです。
そこで、サリュの弁護士が交渉を続けたところ、最終的に逸失利益を含めて800万円以上で和解できました。
3-2. 【賠償金1,000万】提示額から約4倍になった40代男性のケース
賠償金額 | 235万→1,000万円 |
事故の状況 | バイクで優先道路を走行中、側道から右折進入してきた車に衝突 |
怪我 | 左上腕骨近位端骨折 |
後遺障害等級 | 12級 |
40代のAさんは、バイクで優先道路を走行中、側道から右折進入してきた車に衝突されて左上腕骨近位端骨折を負いました。
Aさんには肩を動かしづらくなる症状が残り、後遺障害等級12級が認められました。
しかし、加害者側の保険会社は235万円と、不当に安い賠償金を提示してきたのです。
サリュの弁護士は、すぐに適正な賠償額を計算して加害者側に請求しました。
しかし加害者側と意見が一致しなかったため、サリュの弁護士は訴訟を提起しました。
最終的に相手保険会社が示談を希望したため裁判にはなりませんでしたが、粘り強く交渉した結果、当初の提示額の約4倍で示談成立させることができました。
3-3. 【賠償金1,500万円】提示額から約10倍になったケース
賠償金額 | 140万→1,500万円 |
事故の状況 | ロードバイクで道路左端の路肩を直進中、後方から来た自動車のミラーが当たり転倒 |
怪我 | 右ひじ骨折 |
後遺障害等級 | 非該当→12級 |
Dさんはロードバイクで道路の路肩を直進中、後方から来た自動車のミラーが当たって転倒し、右ひじ骨折を負いました。
7ヶ月治療したけれど痛みが残ってしまいます。しかし後遺障害等級は非該当で、加害者側から提示された賠償金は140万円と低いものでした。
Dさんの後遺症は、趣味である水泳をする際や日常生活、仕事などにも影響が出ており、後遺障害等級にも賠償金にも納得がいっていませんでした。
そこでサリュの弁護士が後遺障害を証明する証拠を集めて異議申立てをしたところ、後遺障害12級が認定されたのです。
最終的に、自賠責保険金を合わせて約1,500万円と、最初の提示額の約10倍の金額を、Dさんは受け取ることができました。
3-4. 【賠償金3,500万】高次脳機能障害になった10代男性のケース
賠償金額 | 3,500万円 |
事故の状況 | バイクで走行中、前方を走る車が落としたスペアタイヤに乗り上げた |
怪我 | 頭部を強打 |
後遺障害等級 | 7級 |
事故当時10代だったDさんは、仕事帰りにバイクで帰宅中、前方を走る車が落としたスペアタイヤに乗り上げて頭部を強打する怪我を負いました。
Dさんは意識不明のまま病院に運ばれ、医師に高次脳機能障害(脳の損傷により思考や言語に障害が表れる症状)と診断されました。
ご家族は、Dさんに今後どのような症状が表れるのか、加害者側の保険会社と交渉できるかなどに不安を感じ、サリュにご相談くださいました。
Dさんの意識がはっきりしたのは事故から約半年後でしたが、加害者の保険会社は半年も入院が必要だったのかと疑ってきたのです。
しかしサリュの弁護士が治療の必要性を根拠とともに主張した結果、後遺障害認定で7級が認められ、賠償金3,500万円で示談成立できました。
3-5. 【賠償金2億円】胸から下が麻痺した20代Dさんのケース
賠償金額 | 2億円 |
事故の状況 | 青信号でバイク走行中、赤信号を無視した自動車に衝突される |
怪我 | 頭蓋骨骨折、びまん性軸索損傷、脊髄損傷、内臓損傷等 |
後遺障害等級 | 2級 |
20代のDさんは、青信号に従いバイクで走行中、信号無視をした猛スピードの自動車に衝突されて地面にたたきつけられました。
頭蓋骨骨折、びまん性軸索損傷、脊髄損傷、内蔵損傷等を負い、医師に「胸から下は99.9%動かない」と告げられてしまいます。
事故から約1か月後、Dさんは奇跡的に目を覚ましましたが、事故前後の記憶がなく、日常生活を一人で送ることも困難な状態になりました。
サリュでは多岐に渡る負傷箇所と症状について整理し、また、医師面談を行う等をして、医学的知識を得た上で、被害者請求を行いました。
結果、高次脳機能障害及び脊髄損傷後の各症状等を理由に併合2級を獲得した上で、訴訟を起こしました。
刑事記録では、加害者が、Dさんの記憶がないことを利用して、Dさんが信号無視したかのような供述をおこなっていたため、過失割合が争点の一つになりました。 そこでサリュでは、目撃者の供述調書等から、加害者が自己弁護に走り、嘘の供述をしていると主張しました。
最終的に、自賠責からの賠償金を含めて2億円で和解が成立しました。
4. バイク事故の慰謝料などの賠償金が上下するポイント

3章では、サリュで実際に遭った事例を使い、バイク事故に遭った方が受け取った賠償金を紹介しました。
ケースによって、金額に大きな差が出ることをご理解いただけたはずです。
4章では、賠償金が上下するポイントについてくわしく解説します。
・計算方法(自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準) ・入通院期間 ・後遺障害の有無や重さ ・過失割合 |
4-1. 計算方法(自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準)
バイク事故に遭った方が受け取れる賠償金は、計算方法によって上下します。
賠償金の計算方法は、以下の3つです。

賠償金の計算方法 |
自賠責基準:国が補償する最低限度の金額。3つの中で最も金額が低い。 任意保険基準:保険会社ごとに異なる基準。自賠責基準よりやや高いくらい。 弁護士基準:過去の裁判例などをもとにした基準。3つの中で最も金額が高い。 |
本記事で紹介した入通院慰謝料や後遺障害慰謝料、休業損害、後遺障害逸失利益なども、計算方法によって金額が変わります。
入通院慰謝料を例に挙げて、計算方法によってどれだけ金額が変わるのか比較してみましょう。
【条件】
・バイク事故による骨折で週2回(合計16回)通院した
・治療期間は2ヶ月
【入通院慰謝料】
自賠責基準 | 弁護士基準 |
137,600円 4,300円×32日(16回×2)=137,600円 ※4,300円は自賠責基準の日額 | 520,000円 |
自賠責基準は、最低保証ラインのため、上限が設けられているケースが多いです。
今回の場合、自賠責基準で計算する場合と、弁護士基準で計算する場合で、約40万円も差が出ました。
4-2. 入通院期間
入通院期間が長くなるほど、賠償金が上がります。
以下は、弁護士基準の入通院慰謝料(骨折等の重症の怪我の場合)の金額です。
【入通院慰謝料の金額】単位:万円
通院/入院 | 0月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
0月 | – | 53 | 101 | 145 | 184 | 217 | 244 |
1月 | 28 | 77 | 122 | 162 | 199 | 228 | 252 |
2月 | 52 | 98 | 139 | 177 | 210 | 236 | 260 |
3月 | 73 | 115 | 154 | 188 | 218 | 244 | 267 |
4月 | 90 | 130 | 165 | 196 | 226 | 251 | 273 |
5月 | 105 | 141 | 173 | 204 | 233 | 257 | 278 |
6月 | 116 | 149 | 181 | 211 | 239 | 262 | 282 |
横軸が入院、縦軸が通院となっています。
例えば、入院1ヶ月+通院1ヶ月なら77万円、入院5ヶ月+通院3ヶ月なら244万円です。
4-3. 後遺障害の有無や重さ
バイク事故で後遺症が残り、後遺障害と認定された場合、程度が重いほど賠償金は上がります。
以下は、後遺障害等級別の後遺障害慰謝料金額です。
単位:万円
自賠責基準 | 後遺症障害慰謝料の相場 (弁護士基準) | |
1級 | 1,150 | 2,800 |
2級 | 998 | 2,370 |
3級 | 861 | 1,990 |
4級 | 737 | 1,670 |
5級 | 618 | 1,400 |
6級 | 512 | 1,180 |
7級 | 419 | 1,000 |
8級 | 331 | 830 |
9級 | 249 | 690 |
10級 | 190 | 550 |
11級 | 136 | 420 |
12級 | 94 | 290 |
13級 | 57 | 180 |
14級 | 32 | 110 |
4-4. 過失割合
自分の過失割合が少ないほど、引かれる金額が少なくなるので、最終的にお手元に残る賠償金が多くなります。
過失割合とは、今回の事故の過失(責任)がどれだけあるのかを数値にしたものです。
例えば、自分:相手=20:80の過失割合で、総損害額1,000万円で示談が成立したとしましょう。
この場合、あなたが受け取れる賠償金は800万円です。
過失割合については、以下の記事でより詳しく解説しています。

5. 【5STEP】バイク事故に遭った方が正当な慰謝料を含む賠償金を受け取る流れ

バイク事故の慰謝料相場や、どのような要因で金額が上下するかをお伝えしてまいりました。
5章では、慰謝料を含む賠償金を受け取るまでの流れを、5ステップで解説します。
バイク事故に遭った方が賠償金を受け取る流れ |
1.治療やリハビリに専念する ↓ 2.症状固定※の診断を受ける ※これ以上回復の見込みがない状態で治療終了を意味する ↓ 3.主治医に後遺障害診断書※を作成してもらう ※バイク事故で残った後遺症が事故によるものだと認定してもらうための書類 ↓ 4.後遺障害認定を申請し等級認定を受ける ↓ 5.示談交渉をして賠償金が決定し、示談成立となったら振り込まれる |
まずは治療やリハビリに専念し、これ以上治らない状態になったら症状固定を受けて、後遺障害認定を申請します。
後遺障害等級認定を受けたら示談交渉がはじまり、双方が示談内容に納得すると示談成立となるのが一般的な流れです。
適切なタイミングで症状固定の診断を受けること、後遺症を証明する情報が記載されている後遺障害診断書を作成してもらうことなども、賠償金の金額に影響します。
自分ひとりで進めることもできますが、知識がない状態で後遺障害認定を受けるのは難しいでしょう。
そのため、弁護士への相談も検討してみてください。
6. バイク事故は重症にもかかわらず不当に低い慰謝料(賠償金)を掲示されることが多い

ここまで、バイク事故の慰謝料相場や実際の賠償金獲得事例などを紹介してきました。
「3.【賠償金獲得事例】バイク事故で弁護士が介入し慰謝料を含む賠償金を獲得したケース」のケース1~3を見ていただけるとわかるように、バイク事故は重症になりやすいにもかかわらず、不当に低い賠償金を提示されることが多いです。
後遺障害が残り、後遺障害認定を受けて等級が認められても、加害者側の保険会社が低い賠償金を提示してくることは珍しくありません。
被害に遭った立場なのに、バイク事故というだけで賠償金を減らされるのは、許せないでしょう。
そのようなとき、何もせず保険会社の言いなりになれば、あなたが報われません。
大事なのは、交通事故に詳しいプロに相談し、サポートを受けながら賠償金獲得に向けて準備することです。
もし、慰謝料金額について不安を感じている、提示された慰謝料が少ないと感じるなど、少しでも不安があるなら交通事故の解決実績が豊富な弁護士を頼ってください。
![]() 約20,000件の解決実績があり、バイク事故を解決に導いた弁護士も多数在籍しています。 交通事故の案件は複雑で、慰謝料のこと、後遺障害認定のこと、示談交渉のことなど、考えるべき項目がたくさんあります。 これらをなあなたひとりでおこない、納得のいく内容で示談成立させるのは大変でしょう。 サリュは原則、相談料や着手金の負担がありません。 バイク事故の慰謝料について気になること、知りたいことがあれば、いつでもご相談ください。 |
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7. まとめ
本記事では、バイク事故の慰謝料について解説しました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
〇バイク事故に遭った方は3つの慰謝料を受け取れる可能性がある
3種類の慰謝料 | 金額相場 |
入通院慰謝料 | 数万円〜数百万円 怪我をして通院した際に受け取れる |
後遺障害慰謝料 | 110万円〜2800万円※1 後遺症が事故によるものだと認められたら受け取れる |
死亡慰謝料 | 2000万円〜2800万円※2 死亡した場合に受け取れる |
※1 弁護士基準の場合
※2 弁護士基準の場合
〇バイク事故・自動車事故で慰謝料は変わらない
〇バイク事故の慰謝料が上下するポイントは以下の4つ
・計算方法(自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準) ・入通院期間 ・後遺障害の有無や重さ ・過失割合 |
〇バイク事故に遭った方が賠償金を受け取る流れ
1.治療やリハビリに専念する 2.症状固定の診断を受ける 3.主治医に後遺障害診断書を作成してもらう 4.後遺障害認定を申請し等級を受ける 5.示談交渉をして賠償金が決定し、示談成立となったら振り込まれる |
〇バイク事故は重症にもかかわらず不当に低い慰謝料(賠償金)を掲示されることが多い
バイクと自動車の事故で慰謝料が変わることはないですが、バイク事故は不当に低い慰謝料を提示されやすい点に注意が必要です。
慰謝料を含む賠償金の計算は複雑なため、「自分は具体的にいくら受け取れる可能性がある?」「どのような計算でこの金額になるのだろう」などが知りたい方は、弁護士への相談を検討してみてください。
あなたが不当に低い慰謝料で示談成立しないことを、祈っています。