各傷病名の説明と、その傷病を証明するために必要な検査を把握することで、適正な後遺障害認定を受けられる可能性が高まります。
傷病の定義は複雑な点も多く、専門的な知識を必要とすることがありますが、一度当事務所の弁護士にご相談いただければ、丁寧に解説させていただきます。
各傷病名の説明と、その傷病を証明するために必要な検査を把握することで、適正な後遺障害認定を受けられる可能性が高まります。傷病の定義は複雑な点も多く、専門的な知識を必要とすることがありますが、一度当事務所の弁護士にご相談いただければ、丁寧に解説させていただきます。
症状固定時に、肩関節の可動域の検査を行うことが必要です。
肩関節から上腕骨頭が飛び出した状態です。完全脱臼は、関節面が完全にずれるために自然整復は生じ難しいですが、亜脱臼は関節面の一時的な不完全なずれで、自然整復が起きる場合が多いです。
単純X線検査、CT、MRIで確認することが可能で、また、症状固定時に、肩関節の可動域の検査を行うことが必要です。
肩鎖靭帯と烏口靭帯の断裂によって、肩甲骨が下降して、肩鎖関節にずれが生じた状態のことを指します。
周辺に付着する僧帽筋や靭帯の断裂を来たすこともあります。
症状固定時に、肩関節の可動域の検査を行うことが必要です。
腱板とは、肩甲骨の肋骨面、背側面から上腕骨に伸びる4つの回旋筋(肩甲下筋・棘下筋・棘上筋・小円筋)の腱です。腱板損傷とは、腱板に断裂ないしは損傷を来たした状態をいいます。大部分は、棘上筋腱部にみられます。断裂の程度により、完全断裂と不全断裂に分類されます。痛みは、肩に限らず、広い範囲に及ぶことがあります。
X線検査、MRI、MR関節造影(MRA)、関節造影、超音波検査 によって断裂部を確認することが可能で、症状固定時に、肩関節の可動域の検査を行うこと、「drop arm sign (ドロップアーム サイン)」の有無を確認することが必要です。
※drop arm sign(ドロップ アーム サイン):患者は腰かけ座位。検者は患者の手首を持ち、肩関節を90度まで外転します。検者はその手を離し、患者にゆっくり降ろすよう指示します。
また検者が患者の手関節部に抵抗を加えその保持力を評価します。 患者が腕をゆっくり降ろせなかったり、脱力感を伴って上肢が降下すれば陽性です。
上腕骨の骨幹部(骨の中央部分)が折れた状態です。
症状固定時に、XPを撮影することにより骨癒合状態を確認すること、知覚障害の有無・部位を確認すること、下垂手(drop hand=手がダランと下がり、手関節の伸展、手首を上げることが出来なくった状態)の有無を確認することが必要です。
上腕骨遠位部(肘関節に近い部分)が折れた状態を指します。
症状固定時に、肘関節の可動域検査を行う必要があります。
肘頭とは、尺骨(前腕部の小指側の骨)の上頭部のことで、この部分を骨折することです。肘頭部へ直接外力が加わった場合や、肘の屈曲時に上腕三頭筋の筋力により骨の一部が裂離して生じます。事後に変形性肘関節症を生じることもあります。
X線撮影により確認でき、徒手整復とギブスによる固定で元に復しますが、転位(もとの位置からずれること)が大きい場合などでは、手術が必要になります。神経・靱帯などの軟部組織が損傷している場合もあるので、MRI撮影や神経学的検査、関節鏡検査、筋委縮などの検査も必要な場合があります。
脱臼とは、外力によって関節が生理的運動範囲(関節可動域)以上の動きを強制され、関節端の一方が関節包を破って関節面の正常な相対関係を失ったものをいいます。関節面の一部が互いにまだ接触しているものを不全脱臼または亜脱臼といい、関節面がまったく接触していないものを完全脱臼と呼びます。上腕動脈・正中神経・尺骨神経の損傷を合併することもあり、事後に変形性肘関節症を生じることもあります。
脱臼はX線撮影で確認でき、徒手整復により元に復します。ただし、症状によっては、手術が必要な場合もあります。
肘関節の骨や軟骨が変性・摩耗したために、患部の痛みや運動制限、腫脹を起こす疾患で、肘関節の骨折や脱臼、靱帯損傷の後などに生じます。また、中年以上の方、肘を酷使する職業従事者、スポーツ選手にも多くみられます。
感染症との区別のためMRI撮影や関節液検査を行います。また、断層撮影、CT、関節造影も必要となります。筋委縮や神経麻痺の有無を検査するため、各種神経学的検査や神経伝達速度検査が必要な場合があります。
肘関節内側に走る尺骨神経が圧迫されることにより、尺骨神経の支配領域である薬指、小指にしびれや知覚鈍磨、握力の低下を生じさせるもので、 変形性肘関節症が原因となることが多いです。
運動麻痺や感覚麻痺が生じている個所の分布を確実に捉える事が必要です。筋委縮の有無を確認するため、腕の周囲計の測定も必要です。筋電図検査により、神経の麻痺が確認できますので、筋電図検査は必須です。
前腕の親指側の骨を橈骨といいますが、橈骨の肘に近い方の先端部(橈骨頭)又はその下のくびれた部分(橈骨頸部)を骨折することをいいます。肘をまっすぐ伸ばした状態からさらに外側に力がかかった場合(過伸展)に生じやすい骨折です。肘頭骨折や内側側副靱帯損傷を合併することも多くみられます。
X線撮影で比較的容易に所見が得られますので、早期のX線撮影を行う必要があります。肘内側の圧痛・皮下出血がある場合には、X線ストレス撮影を行います。また、靱帯などの軟部組織が損傷している場合もあるので、MRI撮影や神経学的検査、関節鏡検査検査、筋委縮などの検査も必要な場合があります。
前腕骨は親指側の橈骨と小指側の尺骨の2本で1つの機能をもっていますが、この骨の幹部に強い外力や捻れが加わって骨折することです。診断書に前腕部骨幹部骨折と記載されることもあります。神経や血管を損傷していることも多く、指先のしびれや運動麻痺がおこることもあります。
X線撮影で容易に判明し、多くはギブス固定などの保存的療法で治癒しますが、プレート等での固定のための手術が必要な場合もあります。神経・血管を損傷している場合も多いので、MRI撮影や各種神経学的検査、筋委縮、神経伝達速度検査などの検査が必要な場合があります。
橈骨頭脱臼を伴う尺骨骨幹部骨折をいいます。外力などで尺骨が折れることで筋肉が引っ張られ、橈骨頭が脱臼するものです。折れた骨が神経や血管を損傷することで、指先にしびれや麻痺が生じたり、知覚が鈍磨することもあります。
X線撮影で容易に判明し、多くはギブス固定などの保存的療法で治癒しますが、プレート等での固定のための手術が必要な場合もあります。神経・血管を損傷している場合も多いので、MRI撮影や各種神経学的検査、筋委縮、神経伝達速度検査などの検査が必要な場合があります。
橈骨骨幹部骨折に伴い尺骨頭の背側の脱臼を生じたものをいいます。ちょうどMonteggia骨折と逆のメカニズムで発症することから、逆Monteggia脱臼骨折ともいわれます。
X線撮影で判明しますが、肘関節のX線撮影を行わないと、尺骨頭の脱臼を見逃しがちなので、注意が必要です。血管や神経などの軟部組織が損傷している場合もあるので、MRI撮影や神経学的検査、関節鏡検査、筋委縮などの検査も必要な場合があります。成人の場合、保存療法では回復しがたく、手術が必要になります。整復が不十分な場合、回内・回外制限を生じることがあります。
橈骨の遠位(手に近い方)骨幹端部から骨端部の骨折です。骨折の種類によって様々な分類方法がありますが(主に人名で分類されます)、交通事故により生じることが多い、Colles(コレス)骨折とSmith(スミス)骨折を取り上げます。なお、両者は、手の甲側に外力が働いた場合(遠位骨端の背側転位:Colles骨折)、手のひら側に外力が働いた場合(遠位骨端の掌屈転位:Smith骨折)で異なります。手根不安定症や手根管症候群を続発することがあります。
Colles骨折(これすこっせつ): 橈骨の遠位骨幹端部から骨端部の骨折で、手のひらを地面について骨折した場合など、手の甲側に外力が働いた場合(遠位骨端の背側転位)におきる骨折です。側面から手を見ると、フォークを裏返したような変形をきたします。
Smith骨折(すみすこっせつ): 橈骨の遠位骨幹端部から骨端部の骨折で、手の甲部に車両が衝突した場合など掌側に外力が働いた場合(遠位骨端の掌屈転位)におきる骨折です。屈筋腱に影響するため、不安定性が強くなります。
運動麻痺や感覚麻痺が生じている個所の分布を確実に捉える事が必要です。筋委縮の有無を確認するため、腕の周囲計の測定も必要です。筋電図検査により、神経の麻痺が確認できますので、筋電図検査は必須です。
腕の骨折等による腫脹やギブス固定などにより血管が圧迫され、血流が阻害されることで、前腕以遠の筋肉や神経が壊死し、その結果、指や腕が固まってしまったり(拘縮)、関節が変形したりします。初期症状では、痛み・脈拍喪失・高度の腫脹・水疱形成・知覚異常などが生じます。組織内圧測定により確定診断を得ます。初期症状が発生した場合、血行改善をはかりますが、症状が改善されない場合、筋膜切開術での手術が行われます。筋肉が壊死した場合の完全な回復を図る治療法は現在のところありません。手根管症候群を発症することもあります。
組織内圧測定により確定診断を得ます。初期症状が発生した場合、血行改善をはかりますが、症状が改善されない場合、筋膜切開術での手術が行われます。筋肉が壊死した場合の完全な回復を図る治療法は現在のところありません。手根管症候群を発症することもあります。
橈骨神経は、頸神経5番から8番及び胸神経1番から伸びる上肢の伸筋すべてを支配する神経です。肘から中枢部で神経の損傷を受け麻痺が生じると、肘や手の伸展が不能になり、手を持ち上げられない状態(下垂手・かすいて)を生じることがあります。また、手の甲の親指と人差し指の付け根付近が支配領域ですので、橈骨神経に損傷等があると、この部分の感覚を失います。上腕骨骨幹部骨折、肘関節周囲の骨折、手関節橈側(親指側)の外傷などにより生じます。
正中神経は、頸神経5番から8番及び胸神経1番から伸びる前腕や母指の屈筋を支配する神経です。この神経に損傷・圧迫等があると、母指や人差指に感覚麻痺が生じたり、曲げにくくなることがあり、ひどい場合は、母指球筋が委縮しいわゆる「猿手(さるて)」が出現することがあります。手根管症候群により多発し、また、上腕骨顆上骨折により生じることもあります。
運動麻痺や感覚麻痺が生じている個所の分布を確実に捉える事が必要です。筋委縮の有無を確認するため、周囲計の測定も必要です。筋電図検査により、神経の麻痺が確認できますので、筋電図検査は必須です。
尺骨神経は、頸神経8番及び胸神経1番から伸びる母指球筋(親指の付け根のふくらみ部)以外の手指の屈筋を支配する神経です。楽器演奏で重要な小指側の筋肉を支配するので、別名音楽家の神経とも呼ばれます。この神経に損傷・圧迫等があると、MP関節(指の付け根の関節)の過伸展とIP関節(指の関節)屈曲が起こり、鷲の爪のような鷲手(わして)が出現します。肘部菅症候群、上腕顆上骨折、腕骨内上顆骨折、変形性肘関節症などで生じることがあります。
運動麻痺や感覚麻痺が生じている個所の分布を確実に捉える事が必要です。筋委縮の有無を確認するため、腕の周囲計の測定も必要です。筋電図検査により、神経の麻痺が確認できますので、筋電図検査は必須です。
手の骨を手根骨といいますが、手に一番近いところの骨は、大きく分けて小指側の月状骨と親指側の舟状骨(しゅうじょうこつ)からなります。手の関節に手の甲側の強い力が働くと、月状骨周囲骨骨折や脱臼が生じます。手の強い痛みや腫脹などがみられ、可動域が制限されることもあります。また、月状骨の圧迫により正中神経領域の麻痺やしびれなどの知覚障害を生じることもあります。手根不安定症を続発する可能性が高いです。
X線撮影で判明し、CTによれば詳細な骨傷や位置関係を把握できます。正中神経麻痺が生じることがあるので、各種神経学的検査及び神経伝達速度検査を実施する必要があります。徒手整復を行いますが、手術による固定がなされることもあります。
手の骨を手根骨といいますが、手に一番近いところの骨は、大きく分けて小指側の月状骨と親指側の舟状骨(しゅうじょうこつ)からなります。
手の平を地面について着地した場合など、手の関節が過伸展した場合に起こります。手の骨折の70パーセント以上のこの骨折が占めます。手関節の鈍痛、運動時痛、可動制限、握力低下などが症状としてみられます。手根不安定症を続発する可能性があります。
X線・CT撮影で判明します。
TFCは線維軟骨性の円板であり、手根骨と尺骨頭の間にあって、クッションの役割をしていますが、手関節に強いねじれと背屈力(手の甲を反らす力)が加わった場合損傷が発生します。手関節尺側(小指側)の痛みや握力の低下、前腕回旋時の遠位橈尺関節部の痛みが生じます。具体的には、グリップしながら手関節をひねる動作、例えばドアノブを回したりハンドルを切ったりするときにクリックを生じたり、疼痛や引っかかり感が発生します。
MRIや関節鏡検査により判明します。X線撮影では、本症は捉えられません。
手根骨の正常な運動が、手靱帯の断裂や弛緩、手根骨骨折や橈骨遠位部骨折などにより破綻し、手根骨の配列に異常をきたすことです。運動痛、圧痛、可動域制限、握力低下の他、手関節運動時の痛みを伴うクリックが生じることもあります。徒手的整復やギブス固定で治癒しますが、手術が必要な場合もあります。
X線撮影や、関節造影、動態透視などで判明します。
手根管部で、正中神経(せいちゅうしんけい・前腕や親指の屈曲を支配する神経)が圧迫されて発症します。正中神経領域(前腕部や親指)のしびれ、知覚障害、親指球筋の委縮が生じます。親指球筋の委縮が進むと、いわゆる猿手になってしまいます。
知覚検査、徒手筋テスト・偽Tinel徴候テスト等、電気生理学検査、手根管内圧測定、MRIなどで判明します。
中手骨は、親指では第2関節から、その他の指では第3関節から、手の付け根の関節までの骨を指します。障害を残すことは比較的少なく、血行も良い部位なので骨癒合は早期に生じます。骨幹部骨折では、骨折の態様は、横骨折、斜骨折、粉砕骨折に分かれ、横骨折は直接の外力により生じ、斜骨折は、指に捻れが起こった時に生じます。粉砕骨折では、軟部組織の損傷を伴います。骨頸部骨折は、手を握って強打する時に第5中手骨(小指)に生じ、固定性が悪く整復も困難な場合があります。骨頭骨折は、圧迫による粉砕骨折となるため、治療は難渋します。
X線撮影により容易に判明します。
節骨は、親指では第1関節から第2関節の間、それ以外の指では第2関節から第3関節までの骨を指します。手指の骨折では比較的多い症状です。治療は、徒手整復を行い、ギブスで固定する方法が一般的ですが、固定性が悪い場合、手術が必要な場合があります。
X線撮影により容易に判明します。
MP関節とは、親指では第2関節、それ以外の指では第3関節を指します。基節骨が過屈曲する背側脱臼がほとんどで、人差指の受傷が多くみられます。治療は、徒手整復を行い、ギブス固定する方法が一般的ですが、不安定性を残す場合には、手術が必要な場合があります。
X線撮影により容易に判明します。
PIP関節とは、親指以外の第2関節を指します。中節骨基部掌側に三角骨折ができてその部に残り、他の部位は背側に脱臼する背側型が多くみられます。治療は、脱臼整復後の状態により、保存療法か手術療法に分けられます。
X線撮影により容易に判明します。
指の屈筋腱(指を曲げる筋肉や腱)は掌側に並んでいますが、損傷の部位によって、8類型に分けられています(アメリカ手の外科学会分類(Kleinert案))。 橈骨遠位端骨折や変形性関節症により生じることが多いです。
エコー、MRIにより損傷部位を特定することが肝要です。
指の伸筋腱(指を伸ばす筋肉や腱)は背側に並んでいますが、損傷の部位によって、8類型に分けられています(アメリカ手の外科学会分類(Kleinert案))。類型により手術方法が異なります。橈骨遠位端骨折や変形性関節症により生じることが多いです。外傷や神経麻痺により特有な指の変形を生じることがあります。癒着が生じることが多く、癒着が起こると関節の可動域制限につながります。
手の単純X線撮影で判明します。また、CTも有用です。手周辺の骨の脱臼を併発していることも多く、また、神経・血管の損傷も発生することがあり、知覚鈍磨・手のしびれ・握力低下が生じる場合もあります。徒手整復及びギブス固定で治癒することも多いのですが、関節の適合が十分得られないような場合は手術により銅線などによる固定術が必要になり、骨の欠損が生じた場合には、骨移植が必要な場合もあります。
骨盤環骨折(骨盤骨折及び仙関節脱臼)は大きな外力が加わることで生じやすい骨折です。とくに不安定型骨盤骨折の場合は死亡率が10~30%と言われ、命にかかわるほどの重傷です。特に大きな外力が加わった場合は、多発骨折を伴うことすらあります。
骨盤骨折を把握するには、レントゲン画像の撮影が有意です。また、仙腸関節の損傷を把握するため、CT画像も有用となります。
外傷性恥骨結合離開とは、外力が加わったことにより、骨盤環の破綻が恥骨結合部分で起こった傷病で、仙腸関節の脱臼、骨折、寛骨臼骨折を伴うことが多くあります。
レントゲン画像が有意な立証方法です。また、仙腸関節の骨折や脱臼、寛骨臼骨折の確認はCT画像が有意となります。
脱臼は、前方脱臼及び後方脱臼の2つに分けられますが、後方脱臼は自動車運転時のdashboard injuryとして知られています。外傷性股関節脱臼の大部分は後方脱臼であり、骨頭または臼蓋の骨折等の合併損傷を伴うことも少なくありません。また,坐骨神経麻痺を伴うこともあります。臨床症状としては,脱臼側の下肢は短縮し,屈曲,内転,内旋位をとります。
股関節脱臼,股関節脱臼骨折の脱臼方向等を確認するには,レントゲン画像の撮影が有意です。骨折を伴っている場合は,骨折の程度等を確認するためにCT画像も有意となり,骨頭壊死の経過観察としてMRI画像や骨スキャンも用いられます。
外傷性に起因するものとしては,股関節脱臼,股関節脱臼骨折時の整復不十分等により生じる事があります。臨床症状としては,歩行時や荷重時の鼠径部の違和感から始まり,進行に伴って鼠径部の疼痛の程度が増悪し,股関節の可動域が減少,疼痛により睡眠も阻害されるようになります。治療方法として,末期になれば,人工股関節全置換術を施される場合があります。
レントゲン画像が有意です。レントゲン画像によって,股関節面の不適合の有無や関節裂隙の狭小化の有無を観察します。
絞扼性神経障害とは、絞扼点(関節近傍の解剖学的に狭く、移動性の少ない抹消神経に障害を受けやすい部位)に限定的に生じる抹消神経障害です。上肢に比べて下肢は抹消神経障害が生じることは少ないですが、下肢であっても骨折後の変形、筋の破格、腱滑膜の炎症などを原因に抹消神経障害が生じるといわれています。
レントゲン、CT、MRI画像の撮影、エコー、針筋電図が有意となります。神経障害が生じている原因についても明らかにする必要があることは当然ですが、外側大腿皮神経の障害の場合、しびれ、知覚異常、疼痛、筋力低下、Tinel様徴候などをきちんと後遺障害診断書に記載してもらう必要があります。総腓骨神経の障害の場合、下垂足や圧痛が生じていることを記載してもらう必要があります。深腓骨神経の障害の場合は筋委縮を、浅腓骨神経の障害の場合は知覚障害を忘れないように後遺障害診断書に記載してもらう必要があります。
ほとんどの場合が,股関節後方脱臼に伴って大腿骨骨頭が骨折します。股関節後方脱臼に伴って生じるため,股関節後方脱臼と同じく,臨床症状としては,下肢短縮,屈曲,内転,内旋位をとります。また,骨頭壊死,坐骨神経麻痺が生じる場合もあります。
まずは,骨盤正面のレントゲン画像を撮影し,脱臼方向の確認,骨折の有無を確認します。その後,骨折の程度,骨片の大きさを確認するためには,CT画像が有意となってきます。また,骨頭壊死を確認するため,経過観察中にMRI画像や骨スキャンを撮影します。
外傷性恥骨結合離開とは、外力が加わったことにより、骨盤環の破綻が恥骨結合部分で起こった傷病で、仙腸関節の脱臼、骨折、寛骨臼骨折を伴うことが多くあります。
レントゲン画像が有意な立証方法です。また、仙腸関節の骨折や脱臼、寛骨臼骨折の確認はCT画像が有意となります。
大腿骨転子部骨折は、大腿骨頸部骨折とは異なり関節包外側の骨折であるため、骨癒合は比較的良好です。臨床症状としては,転位(骨のずれ)が無い場合は,大転子部の圧痛と股関節の運動痛の他には所見が乏しいのが一般的です。骨折が大きく転位している場合は,骨折側の下肢は短縮し,外旋します。
多くの場合,レントゲン画像により骨折の有無が判断されます。
大腿骨転子下部は、大腿骨の小転子(大腿骨のうち、太腿付け根側にある骨の膨らみのことです)から足のつま先側に向けて5センチメートルの範囲を言い、この部位を骨折した状況を大腿骨転子下骨折といいます。若年層の場合は大きい外力が加わって生じますが、高齢者の場合は比較的小さな外力で生じることもあります。交通事故の場合、他部位の合併損傷も生じることが少なくなく、股関節の可動域制限が残存する可能性もあるなど、重傷といえます。また、人工骨頭置換術が行われた場合、人工骨頭の耐用年数は限界があるので、将来の治療費(人工骨頭の再置換術の費用)を請求できるように準備が必要です。
レントゲン撮影が有意です。
大腿骨骨幹部(大腿骨のおよそ真ん中周辺部分をいいます)が骨折した場合、痛み、大腿部の著明な腫脹などが生じます。合併損傷を伴うことが多く、稀にコンパートメント症候群が生じることもあります(コンパートメント症候群とは、筋膜と骨で閉鎖された区域の内圧が上昇し、結果、機能障害を生じたものをいいます。コンパートメント症候群が発生したまま放置すると、コンパートメント内の筋壊死と神経麻痺が生じ、決して軽視できない重病です)。
レントゲン撮影が有意です。
小児の場合、成人に比べて仮骨形成が早く、回復能力が高いことが特徴ですが、骨端線にかかる骨折では骨の成長障害、変形をきたす可能性があります。治療方法は保存的治療が原則ですが、骨折の状況に応じて手術療法が行われることもあります。なお、小児の場合、治療の際に親御さんの付添が必要となることが多く、この場合は付添看護費の請求を忘れないように注意すべきです。
レントゲン撮影が有意です。
大腿骨骨遠部骨折は、大腿骨の膝側付近の骨折をいいます。若年層の場合は強い外力が加わった場合に生じますが、高齢者の場合は比較的弱い外力が加わっても生じることがあります。大腿骨骨遠部骨折は、大腿骨の真ん中周辺が骨折した場合と異なり、膝関節の可動域制限が生じやすい点が特徴です。膝窩動脈損傷を伴った場合、脚部の切断もありうる重大な傷病です。
レントゲン撮影が有意です。
大腿四頭筋は、大腿部の外側広筋、太腿直筋、内側広筋、中間広筋(太腿の膝上周辺、身体の前側に位置する筋肉です)をいいます。筋腹部、筋腱移行部を損傷することが多く、筋断裂端の膨隆や断裂部の陥没を触診して所見を得ます。
損傷の部位、程度を立証するためにはMRI画像の撮影が有意です。とくに、大腿四頭筋の不全断裂で伸展力が維持されている場合、単なる皮下組織の断裂と判別するため、MRIにて画像所見を獲得する必要があります。
ハムストリングとは、膝の裏柄及びその周辺部分に位置する、大腿二頭筋、半膜様筋肉、半腱様筋の総称です。交通事故でハムストリングが断裂するケースは多くありませんが、外力が加わったことにより膝関節伸展と同時に股関節屈曲が強制され、反射的に筋収縮が生じてハムストリングの断裂に至るといわれています。
大腿四頭筋の断裂と同様、MRIが有意な検査方法となります。
大腿骨と脛骨の間に存在し、上下の圧力を分散して、関節の動きを滑らかにすると共に関節軟骨を保護する役目を担っている組織を半月板といいますが、同組織に、何らかの衝撃が加わって、割れたり、切れたりすることにより、関節軟骨を削ったり、骨と骨との間に同組織が引きずりこまれたりすることをいいます。症状としては、圧痛や運動制限等があります。
レントゲン検査、MRI検査、関節鏡検査等が有意です。
大腿骨と脛骨の間に存在し、上下の圧力を分散して、関節の動きを滑らかにすると共に関節軟骨を保護する役目を担っている組織を半月板といいますが、同組織に、何らかの衝撃が加わって、割れたり、切れたりすることにより、関節軟骨を削ったり、骨と骨との間に同組織が引きずりこまれたりすることをいいます。症状としては、圧痛や運動制限等があります。
レントゲン撮影、及び弾発現象の原因が関節内であると疑われる場合には、関節造影やMRI撮影が有意です。関節鏡による検査が必要になる場合もあります。
関節軟骨は、関節内の骨の表面にある組織で、やや弾力性があり、表面が非常に滑らかで殆ど摩擦が生じないことから、関節の動きをスムーズにする働きがあります。もっとも、同部位は、膝の中で直接大部分の体重をうける働きをする部分でもあります。そのため、同部分に繰り返し外力が加わったり、交通事故等により過大な負荷がかかると、関節軟骨や骨の一部がはがれることがあります。これを、関節軟骨損傷(または軟骨骨折)といいます。症状としては、関節内で炎症が起こることから、膝が腫れたり、激痛を伴うようになります。
軟骨損傷は、レントゲン撮影でははっきりしないため、磁気トランスファー・コントラスト撮影(MTC法)によるMRI撮影や、関節鏡視が有意です。
膝に衝撃を受けた際、衝撃部位の骨梁(骨の網目構造部分)の微細な骨折・出血・浮腫・局所の血流増加を伴うことがあり、これを骨挫傷と呼びます。膝の前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷がある場合に、発症する頻度が高く、歩行の屈曲による痛み、膝の腫脹・熱感等の症状を発症します。
MRI画像が有意な立証方法ですが、軟骨損傷を伴っている場合にはMRI検査では必ずしも確信に至らない場合がありますので、関節鏡検査が必要になります。
膝蓋骨とは膝のお皿のことですが、このお皿がはずれてしまうことを膝蓋骨脱臼といいます。交通事故等の外傷による同脱臼は、膝蓋骨の内側から直達外力が作用することによって生じるきわめて稀な外傷で、内側膝蓋支帯、内側膝蓋大腿靭帯が断裂し、膝蓋骨に骨軟骨骨折が生じる場合が少なくありません。ほとんどの場合、脱臼は自然に整復されますが、膝が腫れて痛み、膝蓋骨の内側を押すと痛みが増し、ゴリゴリという音がします。
レントゲンやCTで、容易に診断が可能ですが、交通事故に起因した膝蓋骨の脱臼は、内側膝蓋支帯、内側膝蓋大腿靭帯が断裂し、膝蓋骨に骨軟骨骨折が併発している可能性が高いので、MRIも併せて撮影するのが望ましいでしょう。
膝関節について、関節軟骨の変性と摩耗を主体とした退行性変化に、骨棘形成などの増殖性変化や軟骨下骨の骨硬化、さらに滑膜炎が加わり、膝関節全体の形態変化と機能障害をきたす状態を言います。症状としては、膝関節の疼痛と腫れが主なものですが、症状が進行してくると、膝関節の可動域制限を生じ、歩行時に常時痛みを生じるようになる、夜間、就寝中にも痛みが走るといった状態になります。
レントゲン検査、MRI検査、CT検査等が有意ですが、レントゲン検査が一番有意です。
膝関節が硬くなり、関節が完全には曲がりきらないないしは完全には伸びきらなくなってしまった状態のことを言います。症状としては、骨折等の症状により、関節を固定してしまうことで、関節の回りの筋肉が硬くなってしまい、可動域が制限されます。
レントゲン検査、CT検査、MRI検査等が有意です。
側副靭帯損傷は、靭帯損傷の中で一番多い損傷で、膝の外側から大きな衝撃がかかったときに生じます。側副靭帯は内側と外側にあるのですが、圧倒的に多いのが内側側副靭帯の損傷であり、外側側副靭帯の損傷については、単独損傷は稀であり、十字靭帯損傷と合併する場合が多いのが特徴です。症状としては、内側側副靭帯損傷については、膝内側の疼痛や腫脹、可動域制限(膝関節の動く範囲が狭くなってしまう)が主な症状ですが、症状の程度と損傷の重症度は必ずしも一致せず、比較的軽度の損傷であっても、疼痛や腫脹が強い場合もあります。外側側副靭帯損傷については、膝関節後外側の疼痛が主な症状ですが、殆どの症例で十字靭帯損傷を合併し、重傷となることが多く、歩行が困難になることも多いです。
損傷の程度を知るために、レントゲン撮影、CTスキャン、関節造影、MRI、徒手検査等の検査を実施しますが、MRIがもっとも有意です。なお、断裂が疑われる場合には、ストレスレントゲンの検査も有意です。
膝の前方にある靭帯が、外力を受けることにより生じる損傷のことをいいます。受傷時に膝が外れるように感じ、その際にバキッといった音がすることも多いです。初期の症状としては、関節血症による腫脹が生じ、また、屈伸をすることができなくなる場合も多く、ひどくなると、歩行が困難になる場合もあります。慢性期には腫れは軽減ないし消失しますが、膝崩れに代表される膝の不安定性が生じてきます。
レントゲン検査、徒手不安定性テスト、MRI検査等が有意です。また、ストレスレントゲン検査では、徒手テストで分かりづらい症例や後十字靭帯損傷との識別に有意です。
交通事故の場合、膝をダッシュボードに打ち付けて発症することが多いのが特徴ですが、後十字靭帯損傷単独での発症はほとんどなく、骨折や前十字靭帯損傷を伴うことが多いのが特徴です。前十字靭帯損傷と比較して、痛みや機能障害の自覚が少ないですが、受傷直後は、疼痛や腫張といった症状が出ると共に、痛みのために歩行が困難となることもあります。もっとも、後方不安定性が残存するものの、受傷後2~3週間程で急性炎症症状は消退し、歩行可能となります。
レントゲン検査、徒手検査、ストレスレントゲン検査、MRI検査等が有意です。疼痛や腫脹のために、徒手検査が困難な場合には、MRI検査が特に有用です。
4つの靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)のうち、2つ以上の靭帯が損傷した状態をいいます。単独靭帯損傷と比べ、関節の不安定性が大きく、また、半月板損傷や軟骨損傷の合併頻度も高いため、強度の疼痛や腫脹さらには可動域の制限が生じ、歩行が不能となります。
レントゲン検査、MRI検査、靭帯不安定性徒手検査等が有意です。また不安定性の程度を測るためにストレスレントゲン検査をすることも有意といえます。
膝関節内の骨折です。この骨折は、膝に衝撃が加わった際に多く発症することから、半月板損傷や靱帯損傷を合併することが少なくありません。
単純X線(骨折形態の正確な把握のため2方向以外に両斜位を含む)・断層X線・MRI・CTなどが必要です。特に、MRIは半月板や靱帯損傷の確認に有用です。
脛骨(骨幹部)骨折は、四肢長管骨骨折のなかで、下腿が外力を受けやすいことから、もっとも頻度が高く、開放骨折も多いです。特に、関節に近い部分を骨折した場合には、関節(膝関節・足関節)の機能障害に注意を払う必要があります。
前後・側面の2方向のX線撮影が必須ですが、医師が必要と判断すれば両斜位も追加されます。また、介達外力損傷では腓骨骨折の部位が脛骨骨折と異なることがあるので、下腿全長のX線を撮ります。神経損傷が遅れて発生することがあるので、初診時に知覚や足関節、足趾の自動運動検査を受けた方が良いです。
下腿外側からの外力により、腓骨骨幹部の単独骨折が生じますが、脛骨骨折と合併することが多いようです。その場合、脛骨骨折と異なる部位に骨折が見られることもあります。腓骨骨折は比較的癒合しやすいですが、これは腓骨を覆う筋肉からの血行がよいためとされています。
膝・足関節を含めた2方向X線撮影が不可欠です。また、上下の関節面に骨折線が及んでいるような場合は、別に関節部の2方向と両斜位撮影が行われます。血管損傷が疑われる場合には、血流を確認し、必要に応じて血管造影で血管損傷の有無、部位及び形態を診断します。
腓骨神経は、下腿を走行する神経であり、膝の外側を通り、腓骨の側面を下降して、足関節を通り、足指に達しています。本症状は、膝の前・後十字靱帯損傷、高原骨折、足関節の内外果骨折などの下腿骨の脛・腓骨の骨折に伴って発症します。症状としては、最も症例が多い総腓骨神経麻痺で、下腿外側から足背の知覚障害、足関節の背屈、趾の伸展、外がえし動作が障害され、自力で足首を曲げることが不可能になります。足指も下に垂れたままの状態となり、自力で背屈が出来ません。
筋電図検査、神経伝達速度検査、徒手筋力テスト、足関節、足趾の可動域検査(但し、麻痺症状なので、自動値による測定となります。)などです。
足関節あるいは足関節・距骨下関節複合体に加わった外力による靭帯を中心とした軟部組織の損傷です。多くの場合、段差を踏み外したりして起こる「内がえし捻挫」により、足関節外側靭帯を損傷しやすいと言われています。交通事故での受傷では、その損傷の程度は非常に大きく、距骨滑車の骨軟骨骨折や距骨下関節の頚靱帯や骨間距踵靭帯を合併することも多いようです。
受傷機転の確認、底屈・背屈・内反・外反・内旋・外旋などの関節の運動制限の確認、既往症の確認、スポーツ活動の確認などが必要となります。骨折と区別するため、単純X線の撮影が必要となります。また、場合によっては、靭帯断裂の有無を診断する有効な補助診断として、ストレスX線撮影が必要になることもあります。
足関節は、底背屈方向のみに可動する蝶番関節です。距骨滑車を「ほぞ」とし、内果・脛骨天蓋・外果により構成される果間関節窩を「ほぞ穴」とした関節で、骨性に安定しています。底背屈以外の運動自由度の力、いわゆる内転・外転・内旋・外旋、軸圧などが強く働くと、果間関節窩自体に負荷がかかり、骨折さらに脱臼骨折に至ります。受傷機転により、本骨折は、足関節果部骨折と脛骨遠位端骨折に分類され、それぞれ重症度が異なります。
単純X線写真は必須となります。脛骨遠位端骨折では断層写真ないしCT検査が必要となります。
踵骨(かかとの骨)骨折は、高所からの転落し足部から着地にて受傷する場合が多いようです。本骨折は、関節内骨折ではないので、異常可動は起こらないと言われています。踵に強い痛みが生じ、踵に体重が掛かった際に増強します。
足関節正面、側面の単純X線写真を撮影します。本骨折が疑われる場合、それらに加えて、踵骨軸写とアントンセン法(側面20°上方及び後方から30°の単純XP撮影)による診断が必要となります。
距骨は、踵骨と下腿の脛骨に挟まれている骨で、交通事故や転落など比較的強い外力が加わったときに骨折が生じると言われています。特に、交通事故の場合、バイクを運転中に生じることが圧倒的です。
足関節正面、側面の単純X線写真を撮影します。本骨折が疑われる場合は、足関節正面を足関節底屈15°30°45°で撮影すると距骨滑車後方部の骨折がよくわかります。
足趾骨折は、前足部の中足骨、基節骨、中節骨、末節骨などに骨折が生じたものを指し、多くは保存的に治療できるものとされていますが、なかには観血的治療を要する場合があります。タイヤに踏まれて粉砕骨折をした場合など、足の甲の中央部に腫脹と皮下出血が見られ、激痛で足の指に力が入らず、踏ん張ることが出来ません。
単純X線で、足部の正面、側面、斜位の3方向から撮影します。足趾の撮影では足趾が重ならないように受傷趾だけを背屈させて撮影し、完全な側面撮影を実施します。
本症状は、足関節の背屈運動が障害された状態(自力で足首を曲げることが出来なくなり、足指も下に垂れたままで自力で背屈が出来ない状態)を言います。そして、下腿外側から足背にかけての感覚障害を伴うことが多いと言われております。本症状の原因として、骨折などの外傷やギプスの圧迫による総腓骨神経損傷、坐骨神経損傷、腰椎椎間板ヘルニアなどによる第5腰神経障害、脳・脊髄障害などが挙げられます。
問診において、外傷、とくに腓骨頭部の圧迫の有無、脳・脊髄疾患並びに腰椎疾患に伴う症状の有無及び遺伝疾患の有無について聴取されることが大切です。本症状は、診断自体は容易と言われていますが、その原因を特定することが大事であり、そのためには、X線やMRI、筋電図検査などが必要となります。
足関節の脱臼骨折後によくみられる足関節の変形性関節症で、関節軟骨の変性を特徴とする症状です。関節軟骨は、軟化・摩耗・菲薄化し、軟骨下骨の硬化と辺縁部の骨棘形成を伴います。疼痛と関節水腫に始まり、関節可動域の減少、関節の内外反変形を生じ、疼痛のため、歩行障害が生じます。
単純X線写真で、関節裂隙の狭小化、骨棘の形成、軟骨下骨の硬化像、嚢腫様陰影を見ます。
交通事故で泣かないために
So as not to regret
死亡・重度傷害で納得の
いかない方へ
I'm not convinced