SALUT 弁護士法人サリュ

くわしく
解説

交通事故で
骨折してしまったら

骨折の部位毎の
事故態様、症状、検査方法、治療について
解説します。

腰椎

 腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくこっせつ)

腰部の椎体(ついたい)の中央から前方に骨折するものです。

  • (1)生じうる事故態様

    受傷部位に直接外力が加わる場合と、腰をひねるように間接的に外力がかかる場合があります。車が大破するような事故、自動車と自転車との事故、自動車と歩行者との事故などの事故態様で発生します。

  • (2)症状

    腰部痛、腰部の異常姿勢、腰部の運動制限。歩行には支障がないことが多いが、激痛により立っていられない場合もあります。

  • (3)検査方法

    単純レントゲンが有用。軽度のものは、理学所見の精査やMRI撮影により複合的に判断します。脊髄損傷の可能性や破裂骨折等との鑑別のために、CT撮影などの併用もありえます。

  • (4)治療・手術適応

    脊髄損傷、馬尾神経損傷(ばびしんけいそんしょう)や他組織の損傷が見られない場合には、保存療法(固定しつつ牽引等)をとることが多いです。脊髄損傷や馬尾神経損傷が認められる場合などは、手術適応となる場合があります。

  • (5)残りうる後遺障害

第6級5号 脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの。
第6級準用 頚部および腰部の両方の保持に困難があり、常に硬性補装具を要するもの。
第8級2号 脊柱に運動障害を残すもの。
第8級準用 頚部または腰部のいずれかの保持に困難があり、常に硬性補装具を要するもの。
第8級準用 脊柱に中程度の変形を残すもの。
第11級7号 脊柱に変形を残すもの。

 腰椎破裂骨折(ようついはれつこっせつ)

椎体(ついたい)の骨折の一つで、圧迫骨折と椎体後方の骨皮質(こつひしつ)の骨折を合併し、骨片が後方に突き出すものです。

  • (1)生じうる事故態様

    車が大破するような事故、自動車と自転車との事故、自動車と歩行者との事故などの椎体に直接外力が加わるような事故態様で発生します。

  • (2)症状

    腰部痛、腰部の異常姿勢、腰部の運動制限、激痛のため立ったり座ったりしていられない。まれに、脊髄損傷による麻痺。

  • (3)検査方法

    神経学的所見等の臨床所見、単純レントゲン、CT撮影は必須。MRI撮影、脊髄造影も有用な場合があります。

  • (4)治療・手術適応

    骨片が脊柱管内に入り込んでいる場合、手術適応となる場合が多いです。麻痺を伴うものは特に、緊急な手術が必要となる場合があります。

  • (5)残りうる後遺障害

    麻痺が残っている場合は、脊髄損傷としての後遺障害を考慮します。

第6級5号 脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの。
第6級準用 頚部および腰部の両方の保持に困難があり、常に硬性補装具を要するもの。
第8級2号 脊柱に運動障害を残すもの。
第8級準用 頚部または腰部のいずれかの保持に困難があり、常に硬性補装具を要するもの。
第8級準用 脊柱に中程度の変形を残すもの。
第11級7号 脊柱に変形を残すもの。

 腰椎脱臼骨折(ようついだっきゅうこっせつ)

椎間関節(ついかんかんせつ)が通常の位置から逸脱し、だるま落としのように下の椎体(ついたい)が後方にずれることをいいます。不全麻痺や完全麻痺を引き起こすことも多い一方、脱臼の自然整復が見られるケースもあります。後方靭帯の断裂を合併することが多いです。
破裂骨折との見分けに注意する必要があります。

  • (1)生じうる事故態様

    車が大破するような事故、自動車と自転車との事故、自動車と歩行者との事故などの椎体に直接外力が加わるような事故態様で発生します。

  • (2)症状

    腰部痛、腰部の異常姿勢、腰部の運動制限、激痛のため立ったり座ったりしていられない。脊髄損傷による麻痺もありえます。

  • (3)検査方法

    単純レントゲン、CT撮影は必須。脊髄損傷が疑われる場合は、MRI撮影も必要です。3D-CT撮影が有用な場合もあります。

  • (4)治療・手術適応

    手術適応が基本です。脊髄損傷の恐れがなく、かつ、椎体の並びの乱れが少なく不安定性もさほどない場合には、保存療法が選択される場合もあります。

  • (5)残りうる後遺障害

    麻痺が残っている場合は、脊髄損傷としての後遺障害を考慮します。

第6級5号 脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの。
第6級準用 頚部および腰部の両方の保持に困難があり、常に硬性補装具を要するもの。
第8級2号 脊柱に運動障害を残すもの。
第8級準用 頚部または腰部のいずれかの保持に困難があり、常に硬性補装具を要するもの。
第8級準用 脊柱に中程度の変形を残すもの。
第11級7号 脊柱に変形を残すもの。

 腰椎横突起骨折(ようついおうとっきこっせつ)

横突起とは、首の骨の両側に伸びる突起であり、筋肉の動きを頚部に伝える働きをするものです。
骨盤骨折など、骨盤部の傷害を併発する場合があります。

  • (1)生じうる事故態様

    車が大破するような事故、自動車と自転車との事故、自動車と歩行者との事故などの腰に直接外力が加わるような事故態様で発生しますが、固い骨なので、相当強い衝撃が加わったり、当たりどころが悪かったりしなければ起きません。

  • (2)症状

    腰の痛み、圧痛、腰を動かすときの痛み。

  • (3)検査方法

    単純レントゲン。痛みが続く場合は、骨片の有無などを確認するために、3D-CT撮影が有用です。

  • (4)治療・手術適応

    単純骨折であれば保存療法が最善。まれに、骨片等が筋組織に影響している場合は、手術をすることもあります。

  • (5)残りうる後遺障害

    可能性があるのは、一般的な痛みの等級のみです。

 腰椎棘突起骨折(ようついきょくとっきこっせつ)

棘突起とは、椎体(ついたい)の背中側に突き出した突起のことです。棘突起骨折は首の根元近くで起きやすいです。

  • (1)生じうる事故態様

    受傷部位に直接外力が加わる場合と、腰をひねるように間接的に外力がかかる場合があります。自動車と自転車との事故、自動車と歩行者との事故などの事故態様で発生します。
    また、ずっと腰に力を入れている場合や、ゴルフのスイングをしたときのように瞬間的に腰に力を入れた場合にも起こることがあります。

  • (2)症状

    腰部痛、腰部の違和感が続く。

  • (3)検査方法

    単純レントゲンが有用。2、3ヶ月経っても痛みが続く場合には、CT撮影も有意です。

  • (4)治療・手術適応

    棘突起骨折単独の場合には、保存療法(コルセット等の固定を続けての経過観察)が主となります。
    ただし、棘突起骨折は脱臼骨折等と併発しうるため、強い痛みが長期間継続する場  合には精密検査を必要とし、手術適応となる場合もあります。

  • (5)残りうる後遺障害

    可能性があるのは、一般的な痛みの等級のみです。

 

手・指

 舟状骨骨折(せんじょうこつこっせつ)

舟状骨(手関節を構成する骨の一つで、親指の付け根にある骨)の骨折です。手関節の骨の中で、一番骨折が起こりやすい部位です。

  • (1)生じうる事故態様

    事故時、手のひらを地面等についた際に生じます。

  • (2)症状

    手関節の痛み。骨折部の腫れ。
    また、血行が滞りやすい部分のため、骨壊死(えし、組織の一部分が死亡すること)が生じることもあります。

  • (3)検査方法

    レントゲン撮影。骨が重なり合う部位のため、通常のレントゲン撮影では発見しにくいことが多く、MRIやCTが有用な場合もあります。

  • (4)手術適応

    一般的には保存療法。骨のずれが大きい場合には、手術適応となります。

  • (5)残りうる後遺障害

    手関節の可動域制限。骨癒合がうまくいかない場合、変形もありえます。

第10級10号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの。
第12級6号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの。
第7級9号 1上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの。
第8級8号 1上肢に偽関節を残すもの。

 中手骨骨幹部骨折(ちゅうしゅこつこっかんぶこっせつ)

各指の手のひら部の骨である中手骨の、両端以外の骨折です。

  • (1)生じうる事故態様

    受傷時にこの部位に強い力が加わったり、手のひらをひねる力が加わったりした際に生じます。

  • (2)症状

    手の甲が著しく腫れ、痛みのために指を動かしにくくなります。特に、骨癒合時の骨のねじれに注意する必要があります。 骨がねじれると,指を曲げた時に隣の指と重なる現象、すなわち指交差(ゆびこうさ)あるいは回旋(かいせん)変形が発生します。

  • (3)検査方法

    レントゲン撮影。骨折の形態を正確に把握するには、CT撮影が有用です。

  • (4)手術適応

    一般的には保存療法。骨片が多数ある場合、骨欠損がある場合などには、手術適応となります。

  • (5)残りうる後遺障害

    一般的な痛みの等級の可能性があります。

 指基節骨骨折(しきせつこつこっせつ)

親指以外の指の第2関節から第3関節または親指の第1関節から第2関節の間の骨の骨折です。

  • (1)生じうる事故態様

    事故時に指を地面等でついたり、手を強く打ちつけたりした際に生じます。

  • (2)症状

    骨折部の腫れ、疼痛。指関節の可動域制限。

  • (3)検査方法

    レントゲン撮影。骨折の形態を正確に把握するには、CT撮影が有用です。

  • (4)手術適応

    一般的には保存療法。骨片が多数ある場合、骨欠損がある場合などには、手術適応となります。

  • (5)残りうる後遺障害

    指関節の可動域制限。

  • (6)ありうる後遺障害等級

第4級6号 両手の手指の全部の用を廃したもの。
第7級7号 1手の5の手指またはおや指を含み4の手指の用を廃したもの。
第8級4号 1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの。
第9級13号 1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの。
第10級7号 1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの。
第12級10号 1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの。
第13級6号 1手のこ指の用を廃したもの。
第14級7号 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの。

 指中節骨骨折(しちゅうせつこつこっせつ)

親指以外の指の第1関節から第2関節の間の骨の骨折です。

  • (1)生じうる事故態様

    事故時に指を地面等でついたり、手を強く打ちつけたりした際に生じます。

  • (2)症状

    骨折部の腫れ、疼痛。指関節の可動域制限。

  • (3)検査方法

    レントゲン撮影。骨折の形態を正確に把握するには、CT撮影が有用です。

  • (4)手術適応

    一般的には保存療法。骨片が多数ある場合、骨欠損がある場合などには、手術適応となります。

  • (5)残りうる後遺障害

    指関節の可動域制限。

  • (6)ありうる後遺障害等級

第4級6号 両手の手指の全部の用を廃したもの。
第7級7号 1手の5の手指またはおや指を含み4の手指の用を廃したもの。
第8級4号 1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの。
第9級13号 1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの。
第10級7号 1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの。
第12級10号 1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの。
第13級6号 1手のこ指の用を廃したもの。
第14級7号 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの。

 指末節骨骨折(しまっせつこつこっせつ)

各指の第一関節より先端の骨の骨折です。

  • (1)生じうる事故態様

    事故時に指を地面等でついたり、手を強く打ちつけたりした際に生じます。

  • (2)症状

    骨折部の腫れ、疼痛。関節の可動域制限。

  • (3)検査方法

    レントゲン撮影。骨折の形態を正確に把握するには、CT撮影が有用です。

  • (4)手術適応

    一般的には保存療法。骨片が多数ある場合、骨欠損がある場合などには、手術適応となります。

  • (5)残りうる後遺障害

    関節の可動域制限。

  • (6)ありうる後遺障害等級

第4級6号 両手の手指の全部の用を廃したもの。
第7級7号 1手の5の手指またはおや指を含み4の手指の用を廃したもの。
第8級4号 1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの。
第9級13号 1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの。
第10級7号 1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの。
第12級10号 1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの。
第13級6号 1手のこ指の用を廃したもの。
第14級7号 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの。

 PIP関節脱臼骨折(ぴーあいぴーかんせつだっきゅうこっせつ)

親指以外の指の第2関節(PIP関節)が脱臼し、骨折を伴う場合です。

  • (1)生じうる事故態様

    事故時に指を地面等でついたり、
    手を強く打ちつけたりした際に生じます。

  • (2)症状

    PIP関節の腫れ、疼痛、可動域制限。

  • (3)検査方法

    レントゲン撮影。骨折の形態を正確に把握するには、CT撮影が有用です。

  • (4)手術適応

    一般的には保存療法が主ですが、骨片が大きい場合、整復が困難な場合には、手術適応となります。

  • (5)残りうる後遺障害

    関節の可動域制限。

  • (6)ありうる後遺障害等級

第4級6号 両手の手指の全部の用を廃したもの。
第7級7号 1手の5の手指またはおや指を含み4の手指の用を廃したもの。
第8級4号 1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの。
第9級13号 1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの。
第10級7号 1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの。
第12級10号 1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの。
第13級6号 1手のこ指の用を廃したもの。
第14級7号 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの。
骨折を予防するためには、加齢による骨量減少を最小限に食い止め骨強度を保つことが重要です。加齢による骨量減少を食い止めるためには、①食生活の見直しと②適度な運動が効果的です。
については、よく知られているとおり、カルシウムを多く含む食品(乳製品・小魚類・大豆製品)を摂取するとともに、カルシウムの吸収を高めるビタミンDやマグネシウムを多く含む食品をとるようにします。
については、骨密度の低下を防止するため、ウォーキング・体操・ダンスといった骨に負荷をかける運動がおすすめです。また、特別な運動ができなくても、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うようにするといった、日頃のちょっとした工夫でも効果を期待できます。

交通事故で泣かないために
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ムチ打ちや治療中の人も
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